親切な男 ページ13
「疲れた...疲れたねえ...いつから女の子を誘拐する趣味があったの?しかも私より醜女だし」
炭治郎「妹の禰豆子は日本、いや世界最強の美人だからな」
「妹への愛が強すぎて怖いよ...炭治郎のうどんも美味しい」
炭治郎「何を横取りしてるんだ!?すみません!山かけうどんもう一杯!」
「お代は少年が払います」
炭治郎「お前も払えよ!?」
椅子に座って山かけうどんを食べていると、炭治郎は何かに気づいたのか、椅子から立ち上がり町の方角へ向かってしまう。...折角うどんを食べていたのに
「すみません!すぐに戻ります!」
炭治郎を見失わないように追いかけていると、さっき町で死にかけた私を助けてくれた人がいた。炭治郎はその人の腕を掴み、刀を抜こうとしている
「炭治郎!その人は...」
私の目にも、今まで見たことない影が映り込んだ
そしてその影は人々に侵食して...それ以降は何も見えなくなった。炭治郎もこの人から、何かを感じたのだろうか
少女「お父さん、この人だあれ?」
炭治郎「!?子持ち...」
「炭治郎聞いてよ!この人はさっき、人混みで死にかけてた私を助けてくれた人なんだよ!」
炭治郎「いや...これは確かに...匂いはこいつから...」
麗「お知り合いかしら?」
無惨「いいや...困ったことに、少しも知らない子ですよ。そこの君は、さっき会ったばかりだね。顔色が良くなったみたいで何よりだ」
「うう...ありがとうございます...」
炭治郎から微かに敵意を感じる。この人がなんだと言うのだろうか
炭治郎を見ていると頬に何かが飛び散った。その何かを拭き取ると、それは赤い液体で...
「血...」
女「いやあああ!!!」
鬼に襲われる女...さっき此処を普通に通行していた人だ。突然人間が鬼になってしまったということなのだろうか?それしかない。近くに"鬼舞辻無惨"が潜んでいる
「無惨...何処に...」
無惨「君、また少し顔色が良くないんじゃないか?此方においで」
「で、でも...」
無惨「向こうは危険だ。それに君の友達が行っているのだから、任せても大丈夫だろう」
「...お気遣い感謝いたします。でも私は私の使命を果たしに行きます!」
その人を払い除け、鬼となってしまった人のところに駆けつける。
___その人の殺意が、私と炭治郎に向いている事すら知らずに。
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年6月22日 21時