そうだ、日常を覗いてみよう【ハイキュー】 (ページ4)

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【後輩と同級生と雑談するのは楽しい】ページ4

「Aさん！！」

「おぉ、部活後なのに元気いいね工。どうしたの？」

「どうやったら牛島さんに勝てますか？！」

「うん勝てないから諦めて？」

「そんなぁ……」

そんな子犬みたいにショボンとしないで可愛い。

一応お兄ちゃんに勝てそうなものはある、だけど工には無理。

勝ってるものとしたら、元気のよさだと思う。

「Aに勝てば牛島さんに勝った事になるんじゃないの」

「なるほど！」

「それでいいんじゃね」

「なるほど、じゃあ勝負しよう工」

「はい！」

・

「どりゃっ」

「いっ！？」

「はい、Aの49連勝ー」

「うぇーい」

「また負けたぁ！！」

部室にあった机を見て、私達二年生組がパッと思い付いた勝負。

腕相撲だ。

でも現役超強豪のレギュラーに勝てるかすごく心配だった。

「工、もう一回やろうか」

「もう嫌ですよ！Aさんガチすぎて怖いです！」

「Aはパワー5リラだからな」

「太一、その言葉撤回しないとパワー5リラの餌食になるよ」

「アッすんません」

今の言葉は聞かなかったことにして、

ちょっと楽しくなってきたぞ私。

再び50回目の腕相撲をしようとしたところで、部室の扉が開いた。

「お前ら、なにやってんだ？」

「瀬見さん、聞いてください。私工に腕相撲49連勝中なんです」

「ほんとになにやってんだお前ら」

「五色が牛島さんに勝ちたいって言ってたのでAに勝てばいんじゃね、と」

「またしょーもないことを考えたなおい……」

まぁ、よく考えればしょーもないかも。

だが工には負けられない戦いだったんだろうな、多分。

「つか、Aも若利と似たようなもんだからそんな変わんねぇだろ」

「ぐぬぅ……やっぱりそうですよね……」

「残念だったね。そんな工に今日は肉まんを奢ってあげよう」

「「ごちでーす」」

「ふざけんな」

白布と太一に奢る気は無い。

瀬見さんになら奢るけど。イケメンだし、イケメンだし、イケメンだし。

アッイケメンしか言ってないな。

「さて、そろそろ帰ろうか」

雑談は楽しいけど、白布と太一はそろそろヤバイかな。うん。