私に彼氏ができない理由【Ryuto.S】 (ページ5)

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お昼休み、夏樹と机を向かい合わせにしていつも通りお弁当を食べる

『そういえば私彼氏できたんだー』

『◯◯君さくら祭りに誘おうと思ってて！』

『春休みに告られてー』

「...なんかみんな彼氏できた？」

聞き耳を立てなくても聞こえてくるみんなの会話

会話の内容のほとんどが恋話で

『なんだろうねー春休みで一気に彼氏持ち増えたのかな？まぁ春は出会いの季節だって言うしねー』

夏樹は何も気にせずお弁当に入ってる卵焼きを頬張る

『Aにだって作間くんっていうもはや彼氏的な存在がいるじゃん』

「だから龍斗はただの幼なじみだって」

『いつになったら付き合うんだかねほんとに、じゃあAも彼氏作ればいいじゃん』

あ、次はタコさんウインナー口に入れた

「そんな簡単に言われてもさー」

高校に入ってから告白なんかされたことないしもはや男子から話しかけられることもほとんどない

「私ってそんなに魅力ない...？」

『Aも彼氏作ろうと思えば作れるっていや、なんなら今すぐにでもできる』

「何を根拠に」

あれ

「もしかしてこの年齢で彼氏いたことないのってやばい？」

年齢イコール彼氏いない歴の自分。もしかしたらやばいのかもしれない

『あちゃー、それはやばいね』

やばいぞ、死活問題だ