私に彼氏ができない理由【Ryuto.S】 (ページ35)

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そんな翌日からだった、普段の日常がいつもと違くなったのは

普段は2年生の廊下に3年がいることはないのにやたらと2年生の廊下に、いや、うちのクラスを覗きにくる3年の女の先輩たち

お目当の後輩でもいるのかな？なんて私は呑気に考えながら朝の時間を過ごす

他人事ではないと気づいたのは昼休みに入ってからの事だった

朝よりも少し多い人数で廊下を平然と歩く振りをして私たちのクラスを覗く先輩たち

クラスのみんなもそんな異変に気付いているのかそんな先輩たちを横目でチラチラ気にしながらお弁当を食べている

私もその中の1人だった。飲み物を買いに行っている夏樹を待ちながら何度か横目でそんな先輩たちを確認する

なんで女の人って事あるごとに集団で動くんだろう、自分も女だけどその行動心理は未だに理解し難い

素朴な疑問を自分自身にぶつけながら夏樹の帰りを待つ

『ねぇ！A！！！』

「わっ...！びっくりした、どうしたのそんなに慌てて...」

勢いよく私の目の前に現れた夏樹

走ってきたのだろうか、少し息切れしている

呼吸を落ち着かせた夏樹の口から出た言葉は衝撃的だった

『優斗先輩と付き合ってるの？』

「...へ？」

『3年の間で結構噂になってるらしいよ、昨日一緒に帰ってるところ見た先輩がいるらしくって、』

確かに昨日一緒に帰ったのは事実だ、でも昨日は朝も一緒に登校したし、それだけで付き合ってるって噂になるのはなぜだろう

『優斗先輩が付き合ってるの？って聞かれた時に否定しなかったらしくて、今朝から3年の先輩がうちのクラス覗きに来てるのもAのことみにきてるからだって...』

「なんで...」

なぜ優斗先輩は否定しなかったのだろう