私に彼氏ができない理由【Ryuto.S】 (ページ25)

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優斗side

3年の図書委員の子から当番をさりげなく聞き出しその日にだけ図書室に通い詰める日々

部活がある日はさすがに行けなかったけど定期的にあるオフの日とAちゃんがいる日がタイミングよく一緒のことが多く

瑞稀とはしもっちゃんに「目指せ！連絡先ゲット！」なんて変に意気込んで少しずつ距離を詰めてく作戦に出る

が、結局一回も話しかけれず

あろうことかあっちは俺のことも覚えてなくてほんっとになんの進展もない

今日やっと勇気を振り絞って話しかけたのに俺がふった話題が悪かったのか掲示板にありますよ、なんてあっさり返されて逃げてきちゃったし

優「それでも今日も可愛かった...」

少し泣きそうになりながらがくんって机に項垂れる

涼「下手したらストーカーになりかねないね」

優「そんなこと言うなよぉぉお！」

瑞「そんなゆうぴに悲報」

優「...え？って、朗報じゃないんかい！」

普通こんな落ち込んでる奴に悲報言って追い討ちかけようとします？

瑞「Aちゃん情報だけど、知らない方いい？」

優「...知りたくない気持ち半分、知りたい気持ち半分...」

瑞「知りたくないんなら別にいいけど」

優「...知りたいです」

俺はいつだって瑞稀に弱い
　

瑞「Aちゃん、超イケメンの幼馴染いるんだけど、その幼馴染がAちゃんに近づく男片っ端から圧かけて近づけないようにしてるからゆうぴもバレたら潰されるかもよ」

涼「瑞稀よくそんな情報知ってるね、」

瑞「知ってるも何も俺その幼馴染と仲良いし」

優「...え、なんでそれ言ってくんなかったの今まで！！！」

瑞「まさかゆうぴがここまで惚れ込むとは思わなかったから今まで黙ってた、ごめん」

そういって小悪魔な笑顔を向けてくるみずっくん

いや、絶対ごめんって思ってないだろ！！！

涼「作間くん、だっけか？」

優「えっ！？」

作間くん、俺でも知っている

去年の体育祭とか学年対抗リレーのアンカーで俺らのクラスあっさり抜かして1位取ってめっちゃキャーキャー騒がれてたし

本人は無意識だろうけど一際目立つイケメン

優「...」

パタッ

涼「あ、また倒れた」

神様、少しは俺に味方してくれたっていいじゃん