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Aside






あの日を境に龍斗が私と接する距離がやたらと近い、気がする









4組と合同で行われるスポーツテスト、運動神経が悪い私は息切れする前に早めにシャトルランを切り上げた









体育館に響くシャトルラン特有の音









私100目指すから!って余裕そうに走っている夏樹を待とうと体育館の隅っこに体育座りをする









フワッ









「わっ...」









いきなり視界が真っ暗になり柔軟剤の香りが鼻を掠める









作「お疲れさま」









どうやらタオルを上から被せてきた犯人は龍斗だったみたいで









タオルでわしゃわしゃってされる









ほら、今だって距離が近い








自分の顔が熱くなっている気がするのはシャトルランのせいってことにしておこう









龍斗の香りがダイレクトに伝わってきて









あー、落ち着くなーなんて思って自然と頰が緩む









作「なんでニヤニヤしてんの?笑」









「龍斗の香り好きだなぁーって、」









すると急にピタッと止まった龍斗の手









「りゅと、?」









作「だめ、こっち向かないで」









後ろを振り向こうとした瞬間に龍斗の大きい手によって視界が遮られる









「?」









不思議に思いながらも30秒くらいその状態に従う私









作「...っ」









龍斗が顔を真っ赤に染めてたなんて知る由もなかった

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作者名:りり | 作成日時:2020年4月24日 17時

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