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Aside
気まずい雰囲気のままバイバイするのが嫌だったから思わず家に行っていい？と口走ってしまったが
明らかに保健室を後にしてから龍斗の様子がおかしい
作「...」
ほら、龍斗が唇をキュッと結んでいる時は怒っている時か機嫌が悪い時だ
怒ってる？って聞いても怒ってないよって返ってくる
どうしよう、やっぱりそのまま帰るべきだったかな
ものすごく気まずい
作「...Aはさ、龍我のこと好き？」
「へっ...？」
いきなり龍斗の口から発せられた急な質問に間抜けな声が出てしまう
「え、なんで？佐藤くんとは今日会ったばかりだし...」
彼氏欲しいって確かに言ったけど私もそこまで軽い女ではない
いきなり悲しげな目でそんなことを聞いてきた龍斗に対して頭の中ではてなが浮かぶ
作「ごめん変なこと聞いて、Aが他の男子と話してることあんまりないから」
龍斗の切れ長なネコ目が何か言いたげに私の瞳を捉える
「いや、今日のは事故っていうか、」
必死に弁解をしようと姿勢を正そうとした時
「きゃっ...？！」
グイッと龍斗の座ってる方へ引っ張られる
それと同時に後ろから抱きしめられて
「りゅ...と？」
ギュウッと私を抱きしめる龍斗の腕に力が入る
作「なんかやだった」
首に龍斗のフワフワした髪が当たってくすぐったい
抱きしめられることは多々あるけどなんだか今日はいつもと違う
自分の顔がどんどん熱くなっていってるのが嫌でもわかった
作「A...」
あれ、どうなってるんだこの状況
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作者名：りり | 作成日時：2020年4月24日 17時
