ホンジスの双子の妹です。 (ページ42)

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入学して少し落ち着いた頃

私のイライラは頂点に達していた

ジョンハン
「またか？」

「うん、ほんとジスもジスだよ。」

私とジョンハンが休憩室の窓際から見下ろしているのは中庭

毎日のようにここでジスは告白されている

今だって可愛い子と話している

ジョンハン
「いいじゃん、どうせ断ってくれるんだろ？」

「そうだけど…どうしてジョンハンもジスもこんなモテるのかなぁ」

ジョンハン
「俺は仕方ないよ」

聞いて損したわ

そうだ、ジョンハンってこういう人だった

あっ…

女の子が泣いてる

ジスに振られたんだ

って、ホンジス。

なぜ優しく笑いかけてハンカチを差し出す？

いや、そんな優しいジスも好きなんだけど…

でもでもでも！！

こうやって1人で毎日葛藤するのも疲れる

同じ学校でも違う学校でも疲れるなんてある意味凄い

私のジスだって、堂々といつか言えるようになりたいな

それで手を繋いで堂々とデートするの

恋人として

贅沢かもしれないけどそれが今の私の夢

.

ジス
「おーい、拗ねてないでこっちおいで？」

目尻を下げてニッコリ笑うジス

昔のように自分が座っているソファの横をポンポンと叩く

歩いていけば腕を引っ張られジスの腕の中

ジス
「かわい～(笑)知ってるんだからね？
いつも休憩室からすっごいオーラで僕のこと見てるの。」

「えっ…とそれは…」

まさか気付かれてるなんて思ってもなかった

流石ジスだ

ジス
「面白いから許すけど、真っ黒オーラ出てるよ？(笑)
リオの反応が可愛くて、ついからかっちゃうのやめないとな～」

って思い出し笑いしてるジス

からかってたなんて酷い

こっちは真剣に心配してるんだから…

「ジス」

ジス
「？」

初めてジスの口に自分から唇を重ねた

「ほんとに私の方が誰よりも好きなんだからね、ちゃんと覚えといて！」

真っ赤にした顔を背けるジス

こんな照れてるジス初めてだ

ジス
「それは…反則。
ちゃんと分かってるし、僕にはリオだけだから安心して？

手のかかる妹から手のかかる彼女になっただけだし

何年一緒にいたと思ってるの？

リオの事は全部わかってるよ」

甘々ジスの顔は凄く優しくて

やっぱり私の大好きなジスだ

ジス
「愛してるよ、リオ」

その言葉にジスを精一杯抱きしめた。

　 fin.