ホンジスの双子の妹です。 (ページ35)

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ジスが笑顔で手を振ると

周りの女の子達はしんと静まり返って私を見る

居心地が悪いったらありゃしないよ…

ジス
「一緒に帰れる？」

「うん、」

ジス
「じゃあ行こ」

って繋がれる左手

校門を出てからさりげなく手をはらった

今、私はジョンハンの彼女だから…

ダメなんだよ
ジョンハンを早く好きにならないといけないのに

ジョンハンを困らせるような事しちゃ

ジスは少しびっくりした顔をしてからポッケにその手を突っ込んだ

ごめんね、ジス

なんかジスもジョンハンも傷つけて私って何がしたいんだろう

結局中途半端だからみんなを傷付けてる

ジス
「僕さ、彼女と別れたんだよね。」

「うん」

ジスの口からその話が出てくると思わなくて
無意識に体が若干固くなる

ジス
「彼女にさ、リオの事悪く言われてカチンときちゃった。彼女になった途端私だけのジスでいてよ、みたいな感じでさ。
僕がリオを大切にするのは当たり前なのにね。」

そう言ってふふって笑うジスを見ると
心がきゅうって苦しくなる

「そっか…ありがとう。でも、彼女さんそれ程ジスの事が好きだったんだよ」

この前会ってそう思ったから

ジス
「会ったんだよね？」

「え、なんで？」

ジス
「ミンギュが口滑らしかけたから問いただしたら全部白状したんだよ。
ごめんね、巻き込んじゃって。」

「ううん、ジスは悪くないし…」

話しているうちに家に着いた

ご飯作るから待っててね、って言うと
それより先に話したい事があるって手を引かれて
ソファに座らされた

どうしたんだろう

さっきからジスの様子おかしいし

ソワソワしてるのが伝わる

いつも冷静でどこか大人なジスだから
普段と違う様子に少し動揺した

ジス
「リオ、もしかしたら僕達は今日で終わりかもしれない」

何を…言ってるの？

ジスの目には涙が溜まっていて
今にも溢れそう

終わりってどういうこと？

ジス
「それでも、僕の話聞いてくれる？」

目を赤くしながらも力なく笑うジスに
突如不安が襲った

脈が早くなって顔が強張るのが自分でも分かる

ジスは何を言おうとしてるの

不安もあるけど気になってゆっくり頷く

.

ジス
「リオがずっと好きだった」

.

今まで築いてきたもの全てが壊れる音がした