ホンジスの双子の妹です。 (ページ34)

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雪が降る季節

私はこの季節が好きだ

昔から、雪が積もってその雪で雪だるまを造ったり雪合戦をしたりするのが好きだった

だから授業中もこうやって窓から
シンシンと降り積もっていく雪を眺める

のに対し隣の席では
溜め息が絶えない

ジョンハン
「冬の何がいいんだよ～、寒いし雪積もったら歩きにくいし…」

教室の中でも一人だけマフラー巻いてるもんだから本当に笑っちゃう

「じゃあさ、今度スキー行こうよ？
そしたらきっとジョンハンも冬好きになるよ！」

まあ、私は全然滑れないんだけどね

いつもデートはジョンハンが誘ってくれていたから
たまには私からも誘おと思ったのだ

そう言うと

ジョンハン
「まあ、別にいいけど。」

なんて素っ気なく言うくせに
口元はニヤけてるのを隠し切れてない

「楽しみだな～ジョンハンがコケるの！笑」

ジョンハン
「コケるのはリオでしょ？俺は小学生以降行ってないけど多分、上手い。」

どこから来るんだその自信(笑)

でもジョンハンらしくていいや

終礼で先生の話を聞いてる時、
何やらクラスメイトがざわつき始めたのに気付いた

“あれって〇〇高校の制服？”

“遠目でも分かる、絶対イケメンだよ”

“スタイル良くない？”

“誰か待ってるのかな？”

“ねぇ、終礼終わったら声掛けに行こうよ”

そんなイケメンがいるのか

何気なく窓の外に目をやると

校門の前で立っている1人の男の子

「ジ…」

危ない、名前言うところだった

ジスだ……。

2階だし校門まで近いからすぐ分かった

マフラーに顔を埋めてポッケに手を入れて立っている

雪が降ってるっていうのに…どうして？

ジョンハンも気付いたようで

ジョンハン
「今日はお兄さんと帰る？」

って聞いてくる

ここ最近は毎日ジョンハンと帰っていたから

「うん…ごめんね、ジスと約束してなかったのに急に来たみたいだから、、。」

ジョンハン
「気にすんなって、またスキーの予定決めよ？」

そう言って笑うジョンハンはどこか悲しそうで
きっと私のせいなんだと思うと胸が苦しくなった

ごめん、なんて言う資格もないのかもしれない

.

終礼が終わってすぐ校門に行くと

もうジスは女の子達に囲まれていた

逆ナンされてるし

ジスもあんな優しい顔で笑うからみんな勘違いしちゃうんだよ。

ジス
「あ、リオ！」