ホンジスの双子の妹です。 (ページ33)

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ジスを返して？

それは私の台詞だった

こんな思いをして毎日毎日そう思ってた

でも、ジスが私の事をそんなに考えてくれていたのは知らなかった

双子なのに____

自分で思ってはいたけど、人から言われるのとでは全然違う

そんなこと、おかしいなんて私が一番分かってる

きっと彼女さんもジスの事が大好きだから私にこんな風に言ってきてるんだろうけど

私が何年ジスの事を好きだったと思ってるの……

必死で隠そうとしてきたと思ってるの。

「ごめんなさい」

何に対して謝ってるのか自分でも分からないけど

とりあえず怒りを鎮めるためだけにそう言った

彼女
「ほんっとなに…」

ミンギュ
「いい加減にして？」

彼女さんの言葉を遮ったのは
ミンギュの低い声だった

ミンギュ
「リオヌナは悪くない、貴方に当たられる時間勿体ないから僕達もう行きますね？
そんなだからジスヒョンにも振られたんでしょう？」

行くよ、ヌナ。って私の手を取るミンギュに引っ張られベンチから立った

彼女さんは何も言ってこなかった

何も言えなかったのかもしれないけど

ミンギュの大きい背中を見て自分が情けなくなった

歳下のミンギュに守ってもらって

何もあの人に言い返せなかった

「ありがとう、ミンギュ」

ごめんって言おうとしたけど
ジョンハンがありがとうの方が良いって言ってたからありがとうにした。

ミンギュ
「どういたしまして～、そのかわりお菓子一個奢ってよねっ！」

そんなものでいいの？って言うとうん！って笑う相変わらずなミンギュに釣られて私も笑った

帰り道、いつもより足取りが勝手に軽くなって

心も頭もフワフワ

早くジスの元に帰りたいと思った

フラれて悲しんでる人がいるというのに

こんなにも嬉しい気持ちになってる私は不謹慎だろうか

「おかえり」

という優しい声と優しい笑顔で迎えてくれるジスに
抱きつくとジスは困惑しながらも抱きしめ返してくれた

きっとこれから先ジスの事を嫌いになる日なんて何があってもこないと思う

生まれる前から私はジスに何か魔法でもかけられたのかな