ホンジスの双子の妹です。 (ページ31)

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家に帰るとパジャマ姿のジスはソファで寝ていた

昔から私には厚着しろとか風邪引くよとか言うくせに自分は気にしないのがジスらしい

毛布をかけて、お風呂に入る

今日ジスは一人でこの家にいたのだろうか

誕生日だというのに

何とも言えない感情が胸を締め付ける

私は間違った選択をした？

何が正解？

色んな感情が渦巻いてキャパオーバーだ

お風呂から上がるとジスは起きていた

ジス
「おかえり」

「ん、ただいま」

私が用事をしている間チラッとジスを見ると

その腕には今朝あげた腕時計がしっかりつけられていた

それだけで頬が緩んでしまいそうになる

ジス
「仕事終わってもうすぐ母さん達からビデオ電話かかってくるらしいから、おいで」

そう言いジスの横をポンポン叩いた

ジュースを飲み干してソファに座る

前みたいにぴったりじゃない

少しだけ間を開けて

するとジスがくっついてきた

「どうしたの？」

ジス
「寒いから」

変なジス…、いつもこんな事しないのに

ジス
「リオ、なんかあった？」

ジスは鋭い

昔からいらないところで勘が当たる

だから、嫌なんだ

「何もないよ？」

そう言うとそう、と言いスマホに目を向けるジス

その時両親から電話がかかってきた

母
「2人とも誕生日おめでとう～！
こっちからプレゼント送ったからまた届いたら言ってね！」

父
「2人で仲良くしてるか～？アッパは心配だよ～リオに彼氏なんか出来たら泣くよ？
ジスちゃんと見張っててくれよ、リオに悪い虫がつかないように！」

お父さんは相変わらずだ

昔から私にデレデレで甘やかしてくるんだから。

でもね、今その話はやめて欲しい

タイムリーすぎるでしょ。

ジス
「ありがとう、僕達は大丈夫だよ。
高校生なんだから彼氏が出来ても仕方ないと思うけど…」

今日できました。

なんてここで言えるわけもなく空気に合わせて誤魔化すように笑っておいた。

「プレゼントありがとう！またアメリカに遊びに行くね」

久しぶりに家族みんなで会話したら

本当に昔に戻ったみたいだった

私もまだまだ子供で

ジスも大人っぽく見えて両親の前じゃ立派な子供だ

両親の顔を見ると

やっぱり私がジスを好きだなんて口に出す事は許されない事だと改めて思った

幸せそうに笑う両親を、この家族を私の感情だけで壊すわけにはいかない

ジョンハンを好きになるのがきっと正解なんだ。