ホンジスの双子の妹です。 (ページ1)

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ジス
「リオ、起きて。朝ご飯できてるよ。」

私はこの時間が大好きだ

甘いジスの声で起こされる朝

ジスと違う学校に登校しなきゃいけないのは憂鬱でしかないのだけれど。

「ん～ジス～」

ジス
「なあに。」

「なんでもなーい。おはよ。」

ジス
「おはよう。」

ジスのその可愛い笑顔が昔から好きだ。

優しくて、私のワガママに付き合ってくれて、いつも私の心配をしてくれる

そんなジスが好き。

うちはお父さんがアメリカで仕事をしているからお母さんもアメリカにいて、

私達もアメリカ生まれでこの前までアメリカにいたのだけど、ジスが韓国で暮らしたいって言うから私もついてきた。

お母さんも、ジスと一緒に住むなら安心ね。って。

特別大きいわけではないけど、2人で住むには十分な家に住んでいる。

「ジスの作るご飯ほんとに美味しい。」

ジス
「そ？なら良かった。」

私は家から2駅先の学校に
ジスは家から1駅先の学校に通っている

できるなら一緒の学校が良かったけど
ジスの方が頭が良くて…私は勉強ができないから仕方なく。

ジス
「気を付けてね。」

「うん！ジスもね！」

そう言って手を振って駅前で別れるのが毎日の習慣になっていた。

7月になり暑い日差しが照りつける頃
学校にも大分慣れてきた。

私にもイェナという女友達ができ、
隣の席の男の子、ジョンハンとも親しくなった。

意地悪だけど！

だから心配なんだ

ジスも、沢山女の子の友達出来ちゃったかなって。

彼女が出来たら教えてくれるんだろうか

彼女なんか作らないで…。

かっこいいし可愛いし優しいジスなら高校でも絶対モテるに違いないから。

今までは私がべったり側についてたからあまりみんな近付けなかったけど……

年頃だし、ジスもきっと好きな子できちゃうよね。

分かってる、私のこの想いが実らない事も
ジスを束縛しちゃいけない事も。

「私がいつも側にいるとジスは嫌？」
って中学生の時に聞いた事がある。

返ってきたのは
「そんなわけないよ。リオがいると安心する！」
って言葉で。

そうやってジスは優しいから、いつも笑って許してくれるから

ついつい甘えてしまうんだ。

でも私の気持ちには気付いてない。

仲は凄くいいから、好きだよ～ってよく言い合うけど、きっと家族の好きだと思ってる。

バラすつもりはないからその方がいいのだけど。

引かれて嫌われるのだけは避けたいから。