【キヨ】感情表現が苦手な少女と感情豊かな少年のお話 (ページ7)

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6話ページ7

「てかさー、キヨ君そろそろ敬語やめない？」

「え？」

職員室に向かってる時にふと思ったことを言ってみた

「ほらー、えっとー、フジくんだ、彼と話してる時みたいなノリで来てほしいんだよね」

「俺それだったらまじでやばいですよ？」

うわ、ニヤニヤしてる

「いーよw
そっちのが楽w」

ふっと笑ってこっちを見た
うわぁ、これは女子はイチコロだわ

「んじゃ、しゃーねぇなぁー？w」

速攻変わったww
やっぱこっちのが絡みやすいw

「なんだよ、しゃーねぇなぁって！ww」

「もー、先輩とか関係ねぇぞー！w
とも先輩かくg...あ。」

「ん？あ。」

言葉が止まりどうしたのかなって前を見たらちょうど曲がり角から白星さんが現れた

『あ。
お2人とも今朝はありがとうございました。では。』

ぺこりと頭を下げて俺達の横を通っていく

「あ、おい！ちょっとまて！」

ところをキヨ君が腕を掴んで呼び止める
俺は周りを見る

よし。誰もいないな。

『なんでしょうか？』

真顔で言う彼女にやっぱり感情が無いのかな？って思う

「あー、えと、今朝悪かったな。
無理やり走らせて。
それだけ。じゃあな。
あ、あともう俺に話しかけんなよ。」

そう言って来た道を戻っていった

「白星さんじゃあね！」

俺は手を振って微笑んでキヨ君の後を追う

彼女はその後ろ姿をただ真っ直ぐに見つめていた