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zm side
くふふ。にやけがとまらんな。
Aはいつだって俺のものやねん。
俺の掌の上で踊ってればええんよ。
ああ、いつもと違う俺の視線に怯えちゃって
ほんまかわええ
絶対手放してやらんから。
きっと内心焦っているのだろうに冷静を取り繕って俺の隣の席に座る。
そんなAにいつもと同じ視線で話しかける。
ほら、安心したやろ。
いま
捨てられたくない
って思ったやろ。
それでええねん。
それで
ええねん。
俺は絶対捨てへんから。
・
Aに男を殴らせた。
握った拳は震えていて、やりたくないって気持ちが伝わってくる。
ほら
やりなよ。
俺は追い打ちをかけていく。
耐えきれなくなったAはついに殴った。
いい子やなあ。
沢山褒めた。
いままた、捨てられなくて済んだ。
良かった。
って思ったやろ。
そうやって俺に綴っててな。
・
俺らと同じ、いわゆる一軍の女たちにひとり仲間を削るように言った。
「あーアイツ？笑もとから嫌いだったしいいよー。てかそろそろ仲間はずれにしようと思ってたし」
zm「ふっ笑こわ。まあさんきゅーな」
今度ジュース奢ってねーと言いひらひら手を振り去っていく女たち。
手伝ってくれるみたいやし
ジュースぐらい買ったるわ。
もちろんコネシマの財布から出すけどな。
はやくAの焦る顔が見たいなあ。
・
ああ、上手くいったな。
顔に出てないとでも思っとるんかな。
俺にはバレバレやで。
自分も捨てられるかもって怯えてるんやろ。
焦って
怯えて
俺のとこに来いや
俺は捨てないよって伝えるからさ。
そうすればAは
もっと
もっと
俺に捨てられたくなくなるやろ？
・
続く
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作者名：凛狼 | 作成日時：2024年3月27日 23時
