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次の日、新ちゃん起きなさーい!と言う寝起きの悪い新之助を起こすお母さんの声で意識が浮上する。新之助は進学校の六頴館に通っているため近場の三門第三高校に通っている私より早く家を出なければいけないのだ。

窓越しに新之助がバタバタと準備する音を聞きながらのんびり起き上がり着替え始める。私が着替え終わる頃には隣は静かになっており準備を終え朝食を取るためにリビングへ向かったようだ。私はそれでもまだ余裕なので少し寝癖がついた髪を解かしていつものようにハーフアップのお団子を作りお気に入りの紫色のシュシュをつける。
身支度が終わる頃にはちょうどいい時間になっているので朝食を食べるためにリビングへ向かう。

「おはようA」
「おはよ父さん」

新聞を読みながらパンを食べている父に挨拶をして席に着く。

「A〜昨日のスープ残ってるんだけど飲む?」
「何スープ?」
「卵スープ」
「飲む〜」

用意されたパンとヨーグルトを食べていると卵スープも出てきたのでそれを飲み干して席を立つ。

「あら、もう行くの?」

いつも出る時間より少し早いことに母は疑問を抱いた。

「今日は午前は防衛任務だから」
「あらそう、頑張ってね」
「気をつけるんだぞ」
「はーい、行ってきまーす」

荷物を持って家を出る。いつもとは違う方向に足を進める。
目指す場所は私が所属している玉狛支部だ。

そう、私は新之助には言っていないがボーダー隊員なのだ。新之助にバレた日には喧嘩じゃ済まない事態になりかねないので今まで黙っているのだ。ちなみに新之助以外はみんな知っている。我が家の人間も辻家の人間も。
三年前新之助がボーダーに入った時私も入りたいと言ったら新之助に大反対された。私はそれにたいそう腹を立てて過去最大の喧嘩へと発展した。基本的に喧嘩は次の日に持ち越してはいけない、その日のうちに決着をつけろと言うのが我々のルールなのだがその時は一週間も喧嘩が続いてしまった。それ以来両家では私と新之助がいる時にボーダーの話をするのはタブーとされている。

そんな私がいつボーダーに入ったかって?新之助が入った四ヶ月後。つまりは次の入隊試験を受けて見事入隊を果たしたのだ。

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設定タグ:辻新之助 , ワールドトリガー   
作品ジャンル:恋愛
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雪見大福(プロフ) - 続編?があると期待して待ってます!これからも無理せず頑張ってください! (2023年3月18日 20時) (レス) @page35 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
- 多々出てくる「ああゆう」「そうゆう」ですが、正しくは「ああ言う」「そう言う」です。前者は文語体ですので誤りです。 (2022年12月26日 20時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
いち - 続きが楽しみです!更新待ってます!! (2022年6月5日 11時) (レス) id: 86e64ecd67 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 第二幕(?)楽しみにしてます♥ (2022年5月22日 19時) (レス) @page35 id: 9d6ac1eb8d (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 第1幕!?続きがあると期待していいですか!? (2022年3月25日 22時) (レス) @page35 id: 9a2ffdd6e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:MW(ミウィ) | 作成日時:2022年2月27日 15時

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