幼馴染は女の子

5 ページ5

「んで補修って何落とした訳？」
「……英語」
「A本当に中学ん時から英語苦手だよなー」
「単語とか暗記苦手だし文法もよくわかんねーもん…」
「ﾌｯ」

こいつ！こいつ今鼻で笑いやがった！！

カッチーンと来たので隣に座っている新之助の足を踵で思いっきり踏んでやる

「っっっ〜〜〜！！？！」
「ごちそうさまでした」
「ちょっ…！まてっ！」

涙目になっている新之助を横目に食べ終わった食器を流しに出してお風呂に向かう。
さっきのゲームで奏平に圧勝したので今日の一番風呂は私だ。


お互いの家には奏平の物以外は基本的に大体なんでも用意してある。
辻家のお風呂場には私と兄用の着替えやタオル、我が家には遼兄と新之助の着替えなどがある。奏平はあんまりうちには来ないので用意はしていないが勝手に持ってきて泊まることもたまにある。
そのため手ぶらでお風呂場に来ても大丈夫なのである。

一番風呂を堪能して軽く頭を拭いてからいつものように縛ってタオルを肩にかける。
お風呂場を出たらリビングでゲームの続きをやっている奏平に声をかけてから階段を上がる。

いつものようになんの躊躇もノックなどもなく部屋のドアを開ける。
中では新之助がケータイをいじっており私が入ってきたのを横目で見て視線をまた画面に写した。
そんな対応もいつものことなので私は定位置のビーズクッションに埋もれローテーブルに置いてあるさくらんぼを口に入れる。
口の中でさくらんぼを転がしながら私も新之助のようにケータイを眺める。

6→←4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す