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「新ちゃんはなんでボーダーに入ったんだっけ？」
「Aを守れる力が欲しくって…」
「そうよね。Aちゃんは…サイドエフェクトだっけ、それがあるから近界民に狙われやすいのよね。だから新ちゃんはそんなAちゃんを守れるようになるためにボーダーに入った」
「……うん」
そう、Aはトリオン量が多かったらしく昔から近界民に襲われた経験が何度かある。その度に一緒に逃げて息を潜めていた。
でも、いつかAは近界民に連れ去られてしまうんじゃないかと怖かった。だから大規模侵攻後あのでかいのと戦う力が手に入ると知りボーダーに入ったのだ。
「確かに新ちゃんはボーダーに入って近界民と戦える力を手に入れたわよね。ボーダー隊員という立場と引き換えに」
「……？」
母さんの含みのある言い方が引っかかった。
母さんは何が言いたいんだ……
「ねぇ、新ちゃん。もしまた大規模侵攻があったら新ちゃんはどうするの？」
「それはもちろん戦うよ」
「そうよね。新ちゃんはボーダー隊員だもの、ボーダーの皆と戦場にいるでしょうね。何かあってもボーダー隊員の新ちゃんにはベイルアウト…だっけ？それがあるから何かあっても身の安全はある程度保証されるのよね」
「うん」
「じゃあ、Aちゃんは？」
「えっ…」
「ボーダー隊員じゃないAちゃんはどうするの？新ちゃんは戦場に居なきゃいけないじゃない。Aちゃん1人だったらどうするの？もし近界民に襲われたら？新ちゃん助けに行けないじゃない。」
「っ……」
確かに……確かにそうだ……もしまた大規模侵攻があったとしたら俺はボーダー隊員だから戦場に行く。きっとその時はAの事なんて頭から抜けてて作戦や命令でいっぱいになってるだろう。一般市民はボーダーが最優先で守ってるから大丈夫だろうってどこかで言い訳をして……でもAはトリオン量が多いから…もし人気のない所に居たら近界民に襲われても誰も分からないし助けてくれない。
そんな状況になったらトリガーを持っていないAには為す術もない。
「っ………」
「分かった？Aちゃんは新ちゃんが『ボーダー隊員』になっちゃったからボーダーに入ったのよ。もちろん新ちゃんのAちゃんを守りたい、危ない場所に近づけたくないって気持ちは分かるわ。でもね気持ちだけじゃどうにもならない問題もあるのよ。」
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雪見大福(プロフ) - 続編？があると期待して待ってます!これからも無理せず頑張ってください！ (2023年3月18日 20時) (
レス) @page35 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
白 - 多々出てくる「ああゆう」「そうゆう」ですが、正しくは「ああ言う」「そう言う」です。前者は文語体ですので誤りです。 (2022年12月26日 20時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
いち - 続きが楽しみです！更新待ってます!! (2022年6月5日 11時) (レス) id: 86e64ecd67 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 第二幕(？)楽しみにしてます♥ (2022年5月22日 19時) (レス) @page35 id: 9d6ac1eb8d (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 第1幕！？続きがあると期待していいですか！？ (2022年3月25日 22時) (レス) @page35 id: 9a2ffdd6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MW(ミウィ) | 作成日時：2022年2月27日 15時
