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飲み物を飲み終わったのかこの場から立ち去ろうと三輪くんが立ち上がった瞬間だった。
「…A…？」
「…げっ」
曲がり角から出てきた新之助が私に気付いたのは…
いやいやいや、なんで気づくんだよ何のためにトリオン体いじってると思ってるんだよ。てかそもそもなんで二宮隊の隊室からもたいして近くない、個人戦のブースからも遠い人気の無いこんなところに来てるんだよ。
そしてそんな顔でこっちに来るな！怖い怖い！！！
「…何その格好」
「何って別にトリオン体に換装してるだけだけど」
「お前っ」
やっと隣にいた三輪くんに気付いたのか怒鳴りはしなかった。
「俺は帰る」
「なんかごめんね三輪くん」
「別に丁度帰るところだっただけだ」
三輪くんはそう言って飲み物のゴミを捨てて去って行った。
「………」
「………」
新之助は何か言いたいがまとまらないのか口をモゴモゴさせていた。
昨日の今日で吹っ切れたなんて言っても私もまだ精神的に落ち着いていない。このまま新之助がモゴモゴしているならさっさとこの場を去ろうと足を動かす。
「っ、待ってよ」
「…何」
「何で…何でボーダー入ったんだよ。あれだけ言ったのに…」
「…言ったでしょ。新之助が入ったからだって」
「っ俺は！…俺はいいんだよ、入る理由があるから。」
「…何それ馬鹿みたい」
「馬鹿って…俺の気も知らないで！」
「……知ってて入ったんだよ…」
「え？」
「新之助こそ私の気持ち知らないんだから黙っててよ！」
「はぁ？なんだよその言い方！」
「うるさい！全部全部新之助のっ…」
ポケットに入っているケータイの着信音が鳴る。
一つ息をついてケータイを開くとレイジさんから本部についたとメッセージが入っていた。
「…もう行く」
「ちょっ…まだ話は終わってない！」
「新之助が馬鹿なままなら私は話す事は無い」
「っ馬鹿ってなんだよ…」
「馬鹿は馬鹿だよ。ばーか」
そのまま何か言いたそうな新之助の横を通り過ぎ出口へと足を進めトリオン体を解いた。
出口の所にレイジさんの車が止まっていたので足早に後部座席に乗り込む。
「待たせたか？」
「…いや、大丈夫です」
「…どうした？」
「………新之助と会っちゃって…昨日の今日でまた言い合いになっちゃって…」
「そうか、泣きたかったら泣いていいぞ」
「…いや、大丈夫です。何か気使わせちゃってごめんなさい」
「気にするな」
レイジさんはそう言ってラジオの音量を上げてくれた。
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雪見大福(プロフ) - 続編？があると期待して待ってます!これからも無理せず頑張ってください！ (2023年3月18日 20時) (
レス) @page35 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
白 - 多々出てくる「ああゆう」「そうゆう」ですが、正しくは「ああ言う」「そう言う」です。前者は文語体ですので誤りです。 (2022年12月26日 20時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
いち - 続きが楽しみです！更新待ってます!! (2022年6月5日 11時) (レス) id: 86e64ecd67 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 第二幕(？)楽しみにしてます♥ (2022年5月22日 19時) (レス) @page35 id: 9d6ac1eb8d (このIDを非表示/違反報告)
うみ(プロフ) - 第1幕！？続きがあると期待していいですか！？ (2022年3月25日 22時) (レス) @page35 id: 9a2ffdd6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MW(ミウィ) | 作成日時：2022年2月27日 15時
