幼馴染は女の子

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任務後自販機の前で飲み物を飲んでいると見知らぬ顔が声をかけてきた。話を聞くとそいつは同じクラスの綾立Aだった。トリオン体をいじっていたので一見わからなかった。
ボーダー隊員だったのを知らなかったといえば玉狛支部だから知らないのも当然だと言った。近界民と仲良くしようだなんて考えている玉狛の人間か、なんて思ったが話を聞くとそうでもないようだった。
それから話の流れでボーダー入隊の理由の話になり姉の事をついこぼした。

「………そっか、そりゃ憎いよね」
「……」
「…私ももし目の前で大事な人が殺されたら相手を殺したくなるだろうな。例えそれが近界民であろうと人間であろうと」

姉さんの話をすると基本人は可哀想なものを見るような顔をして憐んでくる。だが綾立はあんまりにも当たり前のように普通な顔をしてこの言葉を言い放った。

「…お前変わってるな」
「えっ、賛同したのにディスられた？？」

手に持っていた飲み物が空になったのでそろそろ帰るかと立ち上がる。

「…A…？」
「…げっ」

綾立の名前を呼んだのは二宮隊の辻だった。

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