幼馴染は女の子

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昔は新ちゃんが守りたかったのは私や家族だけだったのに、今では守りたかったものが守らなきゃいけないものに変わってそれが三門市全体にまでなってしまったのだ。

「トリオン量が多い私がボーダーに入れば必然的に戦闘員になって前戦に立たなきゃいけなくなる、そうなれば危険な目に遭う確率が上がるって言う思考回路はあるのに一般人が一人の時に襲われたらなす術が無いっていうのはなんで理解できないんだろうね」
「Aちゃん…」
「あのバカがそれを理解するまでは和解の道はないと思ってる。それにもう色々吹っ切れたから我慢するのも新ちゃんに気を使うのもやめる！」
「やめるってあんたどうする気なの？」
「女を捨てるのをやめる！もう無理矢理男勝りな喋り方もしないし可愛い服もいっぱい着る！」
「おっ、いいじゃない」
「あとスナイパー合同訓練にも行くし本部にも普通に行く！ボーダー本部の人を避けないで普通に友達になる！」


私は今のところ玉狛所属のフリーのスナイパーだ。サイドエフェクトのおかげでスナイプはとても得意なのだ。しかしポイントは3000ちょい、理由は簡単。新之助を避けて本部に寄り付かなかったのでスナイパー合同訓練にほとんど参加できていなかったのだ。

「でも本部にいたら辻ちゃんに会っちゃうんじゃない？」
「和解するまではガン無視決め込むよね。それにバレにくいようにトリオン体もいじってるからそんなに直ぐはバレないと思うし」

桐絵はさくらがそれでいいならいいんじゃないって感じで栞ちゃんは少し心配そうにしていた。

「じゃあ明日の合同訓練行くのか？」

キッチンで後片付けをしていたレイジさんが話しかけきた。

「はい、行くつもりです」
「そうか、じゃあ送って行く」
「ありがとうございます」
「合同訓練夕方からだがそれまではどうするつもりだ？」
「トレーニングルームに引きこもろうかなーって」
「午前は大学があるが昼から暇だから付き合おうか？」
「いいんですか！」
「あぁ」
「じゃあじゃあ！シューターの練習付き合ってください！」
「シューターもいいがアタッカーはどうだ？」

私の師匠レイジさんは私をパーフェクトオールラウンダーにしたいのかじわじわとアタッカーを勧めてくる。

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