sequel〈4〉 ページ49
増田side
今日は、あいつが帰国する日
確か、昼前の便だって言ってたから
ちょこっと変装して迎えに行くか……
空港は多くの人で賑わっている
到着ロビーの電光掲示板を見ると
ローマからの便がarrivalに変わった
そろそろかな
しばらくすると、スーツケースも持った人がたくさん出てくる
その中にゆうやの姿を探すけど、なかなか見つけられない
もしかして違うとこから出してもらったのか？
やべ、行き違いになったかも
「タカ……？！」
焦っていると、聞き慣れた声
顔を上げると、ゆうやが立っていた
「え、なんで？」
「迎えにきた。今日……お前 誕生日だし」
「え？あっ……おれ……」
「やっぱ忘れてた？」
「うん……」
「ふふっ、おめでと。いくつになった？」
「そんなこと聞くなよ」
「あの……すみません。今から手越さんを送って行くつもりだったんですけど……」
完全に2人の世界を作ってしまっていた俺たちに
マネージャーが申し訳なさそうに聞いてくる
「大丈夫です。俺、乗せていきますから。ありがとうございます」
笑顔で返事をすると、マネージャーはホッとして
「じゃ、すみませんけどお願いします。手越さんお疲れ様でした。ありがとうございました！」
と言って帰って行った
「……俺たちも帰ろっか」
「うん」
さすがに手は繋げないけれど、2人横に並んで歩く
「どうだった？イタリア」
「すげーよかった。やっぱ俺、イタリア好きだわ」
「ふふ。ちゃんと寝れた？」
「んー……いつもよりは。飛行機では一睡もしてないけど」
「帰ったら寝ろよ」
「わかってる。……いつまで休み？」
「今日から3日」
「一緒にいてくれる？」
「そのためのオフだし」
「よかった……」
「俺不足？」
ゆうやはフニャンとした笑顔で頷く
「すげー会いたかった……」
「ふふっ、うん。俺も」
「………」
「ゆうや？」
寝てる……
相変わらず秒だな
帰ったら、こいつの食べたいものでも取って
借りてきた映画を2人で見て
もういいよって言うまで抱きしめて
わがままをたくさん聞いてやろう
「おやすみ……」
スヤスヤ眠っているゆうやの髪をそっと撫でて
俺はハンドルを切った
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りお(プロフ) - ○○さん» 温かいコメントありがとうございます(^^)。楽しんでいただけて嬉しいです。拙い物語ではありますが、これからもよろしくお願いいたします(^^)。本当にありがとうございました。 (2019年4月14日 22時) (
レス) id: 39ae58946e (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 咲凜さん» 初めまして。温かいコメントありがとうございます(^^)。とても嬉しかったです！励みになります(^^)。またよかったら覗いてやってください。本当にありがとうございました(^^)。 (2019年4月14日 22時) (レス) id: 39ae58946e (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - 完結お疲れ様でした！めっちゃおもしろかったです！りおさんの作品は心理描写が上手で引き込まれてしまいます。続編、新作。楽しみにしています(^^) (2019年4月14日 21時) (レス) id: e95240eb5e (このIDを非表示/違反報告)
咲凜(プロフ) - 初めまして、【あいにだかれて】とても面白かったです！手越さんの心情描写がリアルで読んでてすごくド キドキしました！これからも小説頑張って下さい！ (2019年4月14日 20時) (レス) id: 05def6a066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りお | 作成日時：2019年4月4日 20時
