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手越side


どこをどう走ってきたのか

気がついたら亮くんたちの楽屋の前に立っていた

だけど……入れるはずもない

どうしよう

自分の楽屋にも戻りたくない

タカにも会いたくない

その時、ドアがガチャっと開いた

「うぉっ!ビックリしたぁ!なんやねん!」

……丸山くん

「え、どーしたん?なになに?なんで泣いてんの」

わぁわぁ騒いでいる丸山くんに気づいたのか

「マル?なに騒いでんの」

「あっ、亮ちゃん!いやな、この子、泣いてんねん」

「この子?」

ひょいっと顔を出した亮くんは、俺を見て驚いている

「……ゆう?」

「あっ!なんなん!その親密な呼び方!亮ちゃん
やらしいわぁ〜」

「アホか。さっさと帰れ」

はーい、おつかれ!と言って丸山くんは帰って行った

「……どしたん。なんで泣いてんの?」

「りょうくん……」

「なんかあったんか?」

「………っ」

「とりあえず、入り」

「え、でも……」

「もう誰もおらへんから」

楽屋に入れてもらって、ソファで向き合うと

亮くんが口を開いた

「……で?どうしたん?」

「りょうくんの言ってたこと……当たってた」

「有岡?」

黙って頷くと、亮くんの深いため息が聞こえた

「まぁ……そんなことやろとは思ったわ。お前が俺んとこ来るなんて」

「ごめんなさい……」

「謝らんでもええやん。で、まっすーは?なんて?」

「わかんない……」

「わからん、てなんなん?」

「おれ、逃げてきたから……」

「そか。まぁええわ。で、あいつんとこ帰るん?帰りづらかったら俺んとこ来てもええけど」

亮くんの家に行く……?

またあんなことになったら……

でも、タカのところには帰りたくない

どうしよう

ホテルに泊まろうかな……

「心配せんでも、今日はお前の嫌がることせえへん」

俺の考えていることを見透かしたように

亮くんは頭を撫でて笑った

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りお(プロフ) - ○○さん» 温かいコメントありがとうございます(^^)。楽しんでいただけて嬉しいです。拙い物語ではありますが、これからもよろしくお願いいたします(^^)。本当にありがとうございました。 (2019年4月14日 22時) (レス) id: 39ae58946e (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 咲凜さん» 初めまして。温かいコメントありがとうございます(^^)。とても嬉しかったです!励みになります(^^)。またよかったら覗いてやってください。本当にありがとうございました(^^)。 (2019年4月14日 22時) (レス) id: 39ae58946e (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - 完結お疲れ様でした!めっちゃおもしろかったです!りおさんの作品は心理描写が上手で引き込まれてしまいます。続編、新作。楽しみにしています(^^) (2019年4月14日 21時) (レス) id: e95240eb5e (このIDを非表示/違反報告)
咲凜(プロフ) - 初めまして、【あいにだかれて】とても面白かったです!手越さんの心情描写がリアルで読んでてすごくド キドキしました!これからも小説頑張って下さい! (2019年4月14日 20時) (レス) id: 05def6a066 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りお | 作成日時:2019年4月4日 20時

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