お日様みたいな人２【ＴＨ】完 (ページ3)

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５３ＴＨページ3

「私猫科が好きだなー。」

「え？なに急に・・どしたの？笑」

ダンス練習してる時、急にAが言い出した

「さっき他の子が話してたから笑」

「なにそれ笑」

休憩するために壁沿いに２人で並んで座る

「テヒョンは？好きな動物ってなにー？」

「俺はもちろんライオンさん！」

「あ！確かにテヒョナっぽい笑」

「ほんと？」

「うん、前に学校で調べた事あって、その時調べたのがテヒョナに似てるの笑」

本当はライオンのオスって臆病で慎重なんだって。

でも自分の群れに危険が迫った時だけ、戦う時だけ強さを発揮することが多いの

テヒョンもそうでしょ？

普段は争い事とか嫌いだけど、月末評価の時は人が変わったように自分の魅力を使って勝負出来る

そんな所がそっくりだなって

ニッコリ微笑みながら言われた言葉は

スッと自分の心に入っていき

Aに話を聞く前よりも

もっと、もっとライオンさんが好きになった

「てかライオンって猫科だよね？じゃあ好きな動物一緒って事だ！笑」

さっきの微笑とは違い、花が咲いたように笑うA

その笑顔を見た瞬間心臓がバクンっと跳ねた

「俺・・・」

Aの事が・・そう伝えたいのに

口が思うように動かない

「ん？どうしたの？」

「・・・。」

Aが不思議そうに俺を見て返事を待ってる

ただ口は開きたくても開かなくて

「あ、呼ばれてる・・行かなくちゃ！」

そう言って立ち上がり歩いて行ってしまうその背中を

追いかけたくても体は動いてくれなくて

せめて手を伸ばそうと必死に動かした瞬間

ガタンッ

「いッ・・た！！」

RM「大丈夫か！？」