檻の中 ページ32
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あれから約2週間、私とアハトは拷問を受け続けた。
お互い、もう服はボロボロ。アハトは骨をおられ続け、私は目立った外傷は付けられていないがその代わりにアハトの傷つく姿を見せられる。
でもある日、私が目を覚ますと見覚えのある場所にいた。
トッププレデターの研究所の中だ。
A『.........なんで、ここに。』
しかも、戦闘室。
そして、目の前にいるのは.........
A『ヒュドラー?!?!』
まさかの蛇モンスター。
*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*――――
数日後.........
「あー俺も暴れてー。」
「外のヤツらは良いよなー、俺らはこの餓鬼の見張り。はぁーなんでかなー。」
「前回の戦闘で、お前が捕虜まで殺したからだろ。」
「はァっ?お前だって拷問してピサロ隊長に怒られてたじゃねーか!!」
アハトは既に目が覚め、檻の中で座り込んでいた。
地球に戻って来たけど、まだ脱出出来る程力は回復していない.........。
腕は少し治ってきたけど.........。
折られた自分の腕を見てそう思った。
この2人にだって勝てないや.....。
でもどーでもいいや。めんどうくさいし、地球がどうなろうと僕には関係ない.........。
「いいニュースだ。」
「なんだ?」
「馬鹿なやつがここに向かってるらしい。」
「マジか!!ぶっ殺せるじゃねーか!!異宙人か?人間か?」
「それがよく分からない奴らしい、長くて赤い髪で炎と水を使う奴だとよ。」
ア「えっ。」
それって、ズィーベン?!
なんで......?!
「へへへッまぁ、女ならなんでもいーぜ。」
「それと、空を飛ぶ仮面をつけた男も乱入したらしいが、今バルボア様と戦ってるらしい。」
ゼクス......?!
「はぁー馬鹿だねぇー、確実に殺されちまう」
「俺らのとこに来ても確実に殺すけどな!!」
そうして笑い狂う2人を見て、限界に近い体力を振り絞ってゆっくりと立ち上がる。
ミーデンと拷問を受けてる時に感じたのと似ている.........。
バルボアがミーデンに言っていた言葉1つ1つに.........ミーデンが普段流さない水を一滴流していた時....イライラした。
でも、今は”何か”が違う.........。
ミーデンの時に感じたイライラも、なんでか分からない。
ア「ウグッ。」
攻撃を受けても僕は立ち上がる。
本当に何やってるんだろう?こんなボロカスで勝てるわけないのに。
何もせずにいればいいのに.........。
でも.........
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ぱんだ - すっごく面白いです!こんな作品を作っている作者様に尊敬しかありません!ずっと応援してます! (2022年9月4日 17時) (レス) @page22 id: 13de8b8d55 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねこ - おもしろいです!敵側の小説ってあんまりないから見ててワクワクしました!アハト君…しゅき(( 作者様のペースで更新頑張ってください!! (2022年8月14日 16時) (レス) id: 4fca5b8289 (このIDを非表示/違反報告)
エルフ - 続きを待ってます! (2021年11月18日 16時) (レス) @page3 id: fee9a99fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yumui x他1人 | 作成日時:2021年9月18日 19時