お昼寝[後] ページ4
こんな状態、生殺しも良いところだ
絶対に興奮してはいけないぞ自分…隠す方法もなければ何とかする方法もないぞ…興奮したら終わりだ…
だとしてもキスしただけで我慢するのもやっとなのに、足に擦り寄られてるこの状態がどうにかなるのか？
静まりたまえ…俺の心よ、静まりたまえ…
必死で耐えようとしている私に追い打ちをかけるが如く、Aさんは足に抱き着いてきたのだ
「勘弁をっ…」
試されているのかこれは…こんなの耐えられるわけがないだろう
Aさんが起きていたら有無を言わさず、迷わずに抱いてましたよ
「起きたら覚えておいてくださいよ…」
やれるもんならやってみろ、とでも言いたのか
Aさんは更に私との距離を詰めると、腰に腕を回してギュッと抱き着いてきたのです
寝ている人間に何を興奮しているのか…
いや、相手がAさんなのだから、愛してやまない相手なのだから仕方ないのだ
起きたら覚悟してもらうとして、今は頭を撫でて、コートを毛布替わりにかけてやることしかできない
痛い…何処がとは言わない
─
30分後にAさんが起き上がった、丁度いい時間で眠りから覚めましたね
「おはようございます、Aさん」
起きたばかりでハッキリと覚醒していないAさんは、かけてあった私のコートを肩にかけ、フードに顔を埋めて幸せそうに目を細めたのだ
ほぉー…
「Aさん、此方に」
閉じた足の上にAさんを跨がせる様に座らせる
「んっ…」
私のコートに包まれてるAさんの肩を抱いて、いつもとは違うとても深いキスをする
「Aさ、んっ…」
まだ眠いからか、Aさんは私の舌を抵抗せず素直に受け入れるのです
あぁ…本当に可愛らしいですね、今すぐにでも食べちゃいたいです
本当に食べてしまおうか
…いや、きっとそれはまだ早いだろう
もう少し、あともう少しだけAさんが私を意識してくれた時に食べてしまおう
銀の糸が私とAさんを繋いではプツリと切れた
「こんな事をするのは、私だけにしておいて下さいね」
視界を遮る様にフードを被せてからギュッと強く抱きしめると、Aさんは私以外にキスをしている人は居ない、と言ったのです
とても素直なのは寝起きだからなのでしょうか、それとも本当は聞けば答えてくれたのか
どっちでもいい、今は私だけが他のヒーローと違って特別だということには変わらない
これは攻めて攻めて攻めまくるしかないな、待ったは無しだ
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リオ(プロフ) - のっきさん» アダム｢是非お楽しみくださいませ｣ (2019年4月16日 16時) (
レス) id: 967c811918 (このIDを非表示/違反報告)
のっき - 新シリーズ…！めちゃくちゃ面白いです！！ (2019年4月14日 18時) (レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2019年4月8日 4時
