返事 ページ13
【好きなら、服でも何処でもいいので私のどこかを握ってください、弱くても強くても構いません】
あの時、Aさんは私の手首をしっかりと握った
どんな感情を抱いていたのか分からないが、体温も微かに上がっていた
今からAさんにあの時の返事をするのだが、何かの勘違いであのような事になった訳でははないと思いたい
何もすることがなく、窓の外をぼーっと見ているAさんに近付いて、後ろから抱きしめる
突然の感覚にAさんはびっくりして肩を跳ねていた
「Aさん、あの時の事を覚えていますか」
少し震えた声で何の事かを問われた
「Aさんが風邪をひいていた時に、もし好きなら私の何処かを握ってくれと言った時のことです
貴方は、私の手首を握ってくれたじゃないですか」
知らない、なんてさっきより震えた声で言われたのだが
「嘘ですよね？」
本当に知らないと、あくまでしらを切るつもりの様だが
「表情に出ていますよ、耳まで赤くして…本当は全て覚えているのでしょう？」
隠しているようで隠しきれていない、本当に可愛らしい人だ
「Aさんはよく知っているでしょう？私が貴方に対してどんな思いを抱いているか」
服を避けて、さらけ出された首筋に優しく歯を立てる
数分で消える程度の歯型を付けて、くっきり見えるキスマークも付けた、この2つは服で隠れるから誰にも見られないだろう
「私はAさんの事を心から愛しています、偽りではありません
もし今以上の関係になる事が不安だと思っているなら、それは杞憂にしかすぎません
…Aさん、もし私の希望を受け入れてくれるなら、キスをしてください」
目を閉じて、Aさんの返事を待つ
ふにゅ、と私の頬に柔らかい物が当たる感覚がした
Aさんは本当に恥ずかしがり屋さんですね
「全く…Aさん、キスをする所はこっちですよ」
そっと、Aさんと唇を重ねる
なんて事をする訳がなく、こじ開けたそこに舌を入れて口内を犯していく
とても幸せだから、軽いキスなんかでは足りない
「Aさん、私は今凄く幸せですよ」
頬が緩んでしまう、幸せでどうにかなってしましいそうだ
「好きです、大好きです、永遠に愛してます」
Aさんと私はもう、プレイヤーとヒーローといった平凡な関係ではなく、特別な関係になれたのだ
だから今日から少しだけ、貴方を独占させてくださいね
終わり
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リオ(プロフ) - のっきさん» アダム｢是非お楽しみくださいませ｣ (2019年4月16日 16時) (
レス) id: 967c811918 (このIDを非表示/違反報告)
のっき - 新シリーズ…！めちゃくちゃ面白いです！！ (2019年4月14日 18時) (レス) id: c9f0456c30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リオ | 作成日時：2019年4月8日 4時
