ヒョンの背中～ Y&C～ (ページ10)

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ちょっと妬ける　～キュヒョンside～ページ10

チャンミンが恋煩いかぁ

珍しくこんなになるまで飲んじゃって、よほど好きなんだな、その相手のこと・・・

酔っ払っても口を割らないし・・・

一体誰だよ、俺の親友をこんなにしちゃった相手は・・・

ちょっと妬けるかも・・・

酔いつぶれ、足元もおぼつかないチャンミンをタクシーに押し込み、チャンミンの宿舎へ向かう

その車内でも

「僕は好きになる資格がない・・・」

とか

「忘れられるもんなら、忘れたい・・・」

とか、うなされるように呟くチャンミンは、とにかくネガティブで、誰もが羨むアイドルとは思えない姿

どうしちゃったんだよ

おまえは『東方神起』のMAXだろ？

宿舎へ着き、タクシーを待たせたまま意識のないチャンミンを抱えて部屋へと向かった

エントランスのインターホンを押し、ユノヒョンにロックを解除してもらい

エレベーターで上がると、そこにはすでにユノヒョンが待ち受けていた

「キュヒョナ、チャンミンが悪いな・・・

明日仕事だろ？

あとは俺が連れてくから・・・」

「あ・・・ユノヒョン

すみません、こんなになるまで飲ませちゃって・・・

チャンミン、なんか悩みがあるみたいでピッチ速かったもんで」

「悩み？」

「好きな子がいるみたいですよ、チャンミン・・・

叶わない恋みたいで、それが誰かどうしても教えてくれないんですけど

ユノヒョン、聞いてますか？」

「ん？・・・い、いや・・・」

「そうですか・・・

なんか、あまりにも思いつめてて見てられなかったもんで・・・

でもユノヒョンにも言わないとなると、やっぱり叶わない恋なんですね・・・

まさか不倫・・・とかじゃないですよね？(笑)」

「ふ、不倫⁈

チャンミンに限って、それはないだろう‼」

「そうですよね～(笑)

でも何か分かったら、密かに教えてくださいね

力になりたいから・・・」

「あ、あぁ・・・

チャンミンもいい友達持って幸せだな

今日はありがとな

気を付けて帰れよ」

ユノヒョンはチャンミンの片腕を担ぎ、軽々と脇を支えると部屋へと入っていった

エレベーターまで迎えにくるなんて、ユノヒョンよほどチャンミンが大事なんだな

二人きりのグループだから当たり前か

それにしても、どう見ても酔っ払った嫁を心配してる旦那にしか見えない(笑)

なんだか、そんなユノヒョンにも妬けちゃうかも・・・