ヒョンの背中～ Y&C～ (ページ11)

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チャンミンの悩み～ユノside～ページ11

最近のチャンミンは確かにおかしい

ポーッとしてることが多いし、チャンミンらしくない失敗も多い

好きな子が・・・いたんだ

しかも、叶わない恋なんて・・・

こんなになるまで飲まなきゃならないくらい本気になる相手って、一体・・・

俺はチャンミンを抱えて部屋へと入り、とりあえずリビングのソファに降ろした

ゴロンと横になったチャンミンにお水を持って近寄ると

「キュヒョ～ン、僕どうしたらいい？

どうしたら忘れられる？

どうしたら・・・

もう・・・好きすぎて・・・辛い」

目を閉じたままそういうチャンミンの目には、薄っすらと涙が浮かんでるように見える

“好きすぎて辛い”

その言葉に胸の奥がズキンと痛んだ

それを自分自身気付かないふりを通し、ベルトとシャツのボタンを緩め

「チャミナ、お水・・・」

と、肩を叩き、コップを差し出した

ゆっくりと目を開け、虚ろな目つきのまま身体を起こす

「あ～、ヒョンじゃないですか

お水？ありがとうございます♪」

チャンミンは一気にコップの水を飲み干した

「大丈夫か？」

「大丈夫ですよ～

僕、酔っ払ってませんから～」

「あ、いや・・・そうじゃなくて

その・・・

何か悩んでるみたいだから・・・」

「・・・悩み？

そんなことヒョンに言えませんよ～」

「なんでだよ・・・

俺にはなんでも話せって言ったろ？」

「ヤダなぁ、ヒョンだから話せないんじゃないですかぁ」

「そんなに頼りにならないか？・・・俺」

「そんなんじゃありませんよ」

「じゃ～なんでっ‼

こんなに・・・

こんなに心配なのに・・・」

「ヒョン・・・

僕にあまり優しくしないで下さい

辛くなるから・・・」

「辛くなる？

優しくすると？」

「はい・・・

ヒョンは僕に優しすぎます

ヒョンが優しくすればするほど僕は苦しくなるんです」

「優しすぎるってどういうこと？

それがなんで苦しくさせるんだよ

俺のしてることが迷惑だっての？

俺はこれからどうしたらいいんだよ」

「迷惑なんて‼

ヒョンはそのままのヒョンでいて下さい

あとは僕の問題ですから・・・

僕がいけないんです

僕が・・・こんな・・・」

「それって・・・もしかして、チャンミン

チャンミンの好きな相手って・・・」

「・・・・・・」

「チャンミン？」

緊張しながら答えの返ってこないチャンミンを見ると、寝息をたてて眠っていた