弓織る彼女〈ワンピース〉 (ページ5)

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４話ページ5

エースは翌日、目を覚ました。

「エース、目を覚ました？」

私はサッチが自己紹介を終えてから声をかけた。

エースもサッチも驚いていた。

「おま…！！トリアン！！なんでここに…」

「白ひげさんに言われてね。それに、エースはまだここの構造知らないだろうし、案内役だよ。」

「案内役…？」

「うん、案内役。エースがここに居るんだし、先に教えられた。それと、宿泊の恩があるからね、それなりに働かせてもらう話になったんだ。」

私はそう言い、エースに帽子を出した。

彼が眠っている間、私が預かっていたのだ。オレンジ色のテンガロンハット、彼が身に着けていた大切なもの。

彼は帽子を受け取って、かぶった。

でも不服そうだ。

「お前、白ひげの…」

「なってない。てか、船長のエースを置いて勝手に船を乗り換えるつもりはないよ。それに、私はあなたの決めたことに従うって決めているんだ、いくら私が女でも、実力でわからせるのがやり方だってあなたが言ったんでしょ。失望はさせないでね。」

エースの肩を叩き、踵を返した。エースが追いかけてくる。

サッチは微笑んでいる。気持ち悪いな…。