BigHitのつれないあの子、 (ページ21)

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妙に落ち着いた雰囲気で、ジョングクに意地悪をするAさん。

少食なのか、一口が小さい。

それから、食事中に全くスプーンを使わない。スープも米も全部箸を使っている。

韓国人じゃないのか？

YG「…お前、結局何してる人なの？」

『私はただの社員です。』

YG「んなわけあるかよㅎㅎ」

『表向きは、ただの社員です。』

ほらな、やっぱり。

YG「じゃあ本当は？」

『…ソングライター。』

観念したのか正直に話したようだった。

JK「え？」

『私は芸大の音楽学部、作曲先行の人間です。パンPDに見込まれてここに来ました。』

JK「え、芸大！？」

なるほどね。

YG「そんないい曲作るんだ？」

『さぁ。』

YG「…今度見せて。」

『気が向いたら。』

どんな曲を書くのか興味があった。この、正体不明の人間の作る音楽。

気にならない人なんていないと思うけど？

JK「Xさん知ってますか!?」

オタクの友達がほしいのか知らんがすぐにXの話を持ち出してくるジョングク。

『はい。』

JK「僕ファンなんだけど、Aさんもファンだったりしないですか！？」

『…むしろ私は、アンチ側です。』

YG「アンチ？」

『ちやほやされすぎです。正体もわからないのになんでみんなあんなにチヤホヤするんでしょう。』

JK「うわぁ、辛辣…。ほんとに、僕は悲しいですよ。」

『なぜ？』

JK「僕はXさんを心から尊敬してるんです。あんな歌詞をかける人はそうそういませんよ。この前のバラード
あれはあれですごく良かったです。」

ジョングクの話を真面目に聞いてる様子のないAさん。

残念だったな、ジョングク。この人は根っからの批評家気質っぽいぞ。

『あんな歌詞がかけて何になるんですか？自分の思いをただぶつけてるだけ…。』

JK「共感してるんです。楽な人生ばかりじゃないって、みんなそうなんだって、思えるから。」

『へぇ…。』

YG「あとはラップだな。あれはマジですごい。I'm fineの俺のパートも楽勝で歌えそうな感じ。」

『ふーん、』

ほんとに興味ねぇのな。

JK「"あんな歌詞"って言ってましたけど、この前のバラードとか別にずっと暗い歌詞じゃないですよ！"貴方だけが私の光"みたいな歌詞がありましたから。聴いてみてください！」

『気が向いたら。』

"気が向いたら"ってめちゃめちゃ便利だな。