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『…パクさんの携帯なってますよ。』
ものすごい何度も通知がなるもんだからしびれを切らしていえば彼は液晶を見て渋い顔をした。
「あ!」
それから何かを思いついたとでも言うような顔で私を見てくる。
『な、なに。』
「アルバイト、仕事だよ。」
『え、』
アルバイトというものは時として酷な作業も押し付けられるのだと学んだ。
JH「しっかり撮ってくださいね!」
『はぁ。』
JM「全員映ってるー?」
『…ジンさんが、』
JN「やぁ!僕も映りたいから少し下がって。」
脚立を使えばいいものを、何故私がこんなスマホなんかで彼らのダンスを撮らなきゃいけないの…。
てか普通に考えて手で持ってたらぶれるし、疲れるし効率悪いよね。
流れてくる曲を聴きながら彼らのダンスを液晶越しに眺める。やっぱり練習生なんかとは一緒にならないし、私のダンスはまだまだ甘いな、なんて実感させられた。
まぁ、別にダンスがすごい好きなわけじゃないし、経験も浅いから仕方ないといえば仕方ないのだけれど。
私に彼らの相手を押し付けたパクさんはなんだか別の仕事があるとか言って逃げていった。
『"すご、。"』
久々に口にした日本語が彼らのダンスに対する評価だなんて誰も予想してないと思う。
歌番組用のフォーメーションなんだろうか。それともいつもどおりのフォーメーションなのか、彼らのパフォーマンスを把握していない私にはわからない。
だけど息もぴったりで、一人で練習しかしない私にはきっと無理だ。
曲が止まって私が停止ボタンを押すのと同時にこちらへ走ってきた人々。
JN「かっこよかった!?」
『まぁ、はい。』
JH「見せて。」
『どうぞ。』
JM「Aさんは、ダンスとかしないの?手足長くてきれいだから踊ったら映えると思うけど。」
いつの間に私の名前を…。
『…あんまり好きじゃないので。』
JN「"好きじゃない"ってことは踊れるんだ?」
やらかした。
JK「僕らの曲で踊れるのある!?」
『…何曲か。』
踊らされる身だからね。
NJ「…Aさんって何者なんですか?」
『え?』
YG「男?女?どっちでもない?」
やばい、すごい面倒なことになってる気がする…。
『…。』
JK「何歳なんですか?名字は!?身長は?」
あー、クソ面倒。
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Xin(プロフ) - リアさん» 長らくお待たせしました…笑 (2022年8月30日 8時) (レス) @page9 id: 6525238330 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - やっとオリジナルの芸名出てきたー!ずっとXかと思った笑笑 (2022年8月29日 20時) (レス) id: ee9fb3ed4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Xin | 作成日時:2022年8月27日 15時