BigHitのつれないあの子、 (ページ11)

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ほんとによく喋る人たちだな。

てか、私には芸大設定はちょっと無理がある気がするんだけど？4歳も年齢詐称可能なわけ？

まぁ、高校生の身でここでバイトなんてしてる人いないだろうし、仕方ない嘘ではあるけど。

普通の私大とかでいいじゃん。なんでわざわざ話題になるようなこというかなぁ。

全員が楽しそうに話していて、たまにこっちを見て笑いかけてくる。

それにしてもその黄色い髪は目立ち過ぎじゃない？

赤も大概だけどね。

『…伝説の練習生。』

チェヨンジュンが伝説の練習生と呼ばれていたのは知ってる。そして彼が私を探しているってのも聞いた。

もし彼が伝説の練習生2世が私だと知ったらどう思うのだろう。こんなのが？って思うかもしれない。

そう思うと、やっぱりこの人たちと深く関わるべきじゃない、そう思った。

人と接触するのって私が思ってる以上に疲れるんだ…。

思った以上の疲労に自転車で来たことを悔やんでいる。が、そんなこと思っても仕方ないので夜風に当たりながら帰路につく。

そういえばBTSのレコーディングのときにパクさんに伝えた伝言はきちんと渡っただろうか。

XとXが同一人物だとバレたことは予想だにしないことだったけどまぁ、目立ったことしなければ問題ないし。

てかなんでバレたんだろう。

パクさんはああ見えてきちんと約束は守ってくれるタイプだし、嘘も上手だし。

1つ面倒事が増えたなぁ、なんて思いため息をついて扉を開いた。

『ただいま。』

玄関にはピカピカのビジネスシューズがきれいに揃えて置かれていた。

私も同じようにスニーカーを脱ぎリビングへ向かう。

「おかえりー。」

廊下でも聞こえるような大きな声がリビングから聞こえてきた。相変わらず声が大きいなㅎ

リビングに入ればソファに座って韓ドラを見ているジョンソクがいた。

「おかえり、A。ご飯食べよ！お腹空いた！」

　

彼は私の頭をくしゃくしゃと撫でて満面の笑みでそう言った。

『…先に食べてても良かったのに』

JS「俺は一緒に食べたいから。ね？」

下手くそな鼻歌を歌いながらキッチンに入っていったジョンソクを見て私は思わず笑みがこぼれた。