隣の部屋に引っ越してきた人が推しだった件について (ページ20)

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第17話ページ20

夢主ｓｉｄｅ

「…拓弥くん本当にソファーでいいの？」

拓弥「そりゃ、俺だってAと寝たいわ」

「いやいや、そうじゃなくて。ソファーで寝て、体痛めちゃうよ？」

拓弥「それは大丈夫だから。安心しろ」

海「じゃ、そろそろ寝ますか！」

拓弥「海になんかされそうになったらすぐこっちこいよ、それは迷惑なんかじゃないから」

「たくちゃん男前！！」

海「はいっ！就寝」

「おやすみ～」

拓弥「おやすみ。」

海「おやすみ～♪」

ﾊﾞﾌｯ

明日の朝ごはん何がいいかな？
卵焼きと鮭の塩焼きにほかほかの白米と味噌汁の和食？

それとも、スクランブルエッグと焼きベーコンにカリッとふわっとしたトーストとコーンスープの洋食？

寝る前に聞いとけば良かった…

うとうとしていると

ｷﾞｭｯ

「ひぃっ…！！」

突然のことに、変な声が出てしまった。

今、背中に人肌を感じる。

そうだ、海くんが背中から抱きついてきているのだ。

ここで大声を出して拓弥くんを起こしてしまったら可哀想なため、小声で話す。

「…あの、何してるの。」

海「見ればわかるじゃん、バックハグ」

「そんなのは分かってます！あっ、そうだ！」

海「どしたの？」

「明日の朝ごはん、洋食と和食、どっちがいいですか？」

海「どっちでも良いよ～？」

「ん～、拓弥くんの希望は？」

海「拓弥もどっちでも良いって言うと思うよ？」

「じゃ、明日のお楽しみにしといてくださいな！」

海「彼女の作る朝ごはんの音で起きるっていうの良いかもね～！」

「いや、私彼女じゃないですし、つりあわないですしおすし。」

海「最後辺り美味しそうな感じだね。」

－ＮＯｓｉｄｅ－

「そういえば！！離れてください！朝ごはん抜きですよ？」

海「それは嫌だ。」

「じゃあ離れろください」

海「嫌」

そういって静かになったかと思われた。その時だ。

ちゅっ…

「いっ……？！？！」

右の首筋に痛みがはしった。

その時は知らなかったが海がナニをしたか分かるのは明日の朝になる。

「(何？！さっきのピリッとした痛みは。季節外れの蚊？それとも…ノミ？)」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

海「(上手く付いた。俺のっていうシルシ。…これを見て、拓弥は何て思うかな…？)」ﾜｸﾜｸ
　

　
自分で咲かせた紅い花を他人見て、反応を心待ちにしている、海がいた＿＿＿。

その頃……

拓弥「(悪寒がする。…Aが危ない…！？)」