【d!】子育てDiary【短編集】

・em 1（リクエスト） ページ5

永見 智司(えみ さとし)
(某TRPGのお名前お借りしてます)

永見 環(えみ たまき)
娘(5歳)
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私達夫婦の大切な子。環は


生まれた時2500ｇを切ってしまい

1ヶ月もせずに高熱。



一時お医者様からは｢覚悟をしていて下さい。｣
と言われたほど。



そんな環も幼稚園の年長さん。

成長するに連れて元気な子になり


最近では病気にも掛からない体の強い子になって
智司さんと泣いて喜んだ程です。


前までは｢パパとけっこんする！｣と言っていた環…それが…




｢パパ！あのね…



バラ組のしゅう君…チョコあげたの！喜んでくれてるかな…｣


と、そう今日は2月14日。

バレンタインの日


パパこと智司さんは予想してない事に固まり

｢し…しゅうくん…？環さんからのプレゼントです


喜んでますよ！絶対！｣


と言って撃沈している。


そうだよな…智司さん貰ってないもんな…慰めようか…



と私が動いた時。



｢あとね、あのね…パパ…


私パパとけっこんするって言ってたけど…あのね…


しゅうくんとする！｣




智司さん眼鏡なんて気にせずに床に突っ伏しちゃったよ！

｢あしたのじゅんびしてくるね！



そのあとにパパ、えほんのよみきかせしてくれる？｣


すると床に突っ伏してた智司さんが顔を上げて


｢勿論！読みますよ！環さんの為に!!!｣

わ…わぁ…




私は床に倒れた智司さんの背中を撫でて

｢環も女の子ですね…智司さん大丈夫ですか？｣

精神的重傷を負った智司さんを労る


｢うぅ…まだお嫁さんには行かせません…｣

｢まだ5歳ですよ…最低でもあと12年程は大丈夫ですよ。｣


愛娘の結婚まで考えている智司さん…

まだ早いですよ。と思っていたら

背中を撫でていた手を取られ抱きしめられた。


｢…けれど、体が弱くて

お医者様から覚悟をしていて下さいと言われた

あの子が元気なら私は満足です。









けれど私にはチョコレート無いんでしょうか…うっ…｣


智司さんの頬を撫で、涙を指で掬い



｢私のチョコレートじゃダメですか？



環と一緒に作ったものなんです。｣

智司さんの耳にヒソヒソ言う


｢実は…環智司さんに渡すの恥ずかしがってたんです。


だから、私と環からのバレンタインチョコです。｣





この後環も来て智司さんに沢山抱きしめられた。

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