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アドリブ ２ ページ3
彼女は続ける
「演劇に女も男も関係ない！！！似合う人が似合う役をやるんだ！！」
熱弁しているが俺の反応と俺の”周りの”反応も見てくれ
コネシマとシャオロンとチーノ、ゾムや大先生は腹を抱え大笑い
ショッピやオスマン、グルッペンは半笑い
ひとらんやトントン、エミさんには可哀想な者を見るかのような目で見られた。
俺が居るんわ地獄なんかと勘違いを起こしそうだ
「すまんが他を当たってくれや…俺は嫌や…」
俺の嫌そうな顔をみたのか彼女は目を一度ぱちくり
「それなら君が王子役をやったらいい！！！」
こいつは核爆弾でも積んどるんかな思った俺は悪くない。
見てみろ
俺の周り全員笑ろとる
「だって！！」
彼女は何故俺に突っかかるのだろう
「君の声は素敵なんだよ！！だからお願いだ！村人…いや、ナレーター役をやってくれないか！！
君の良く通るその声でナレーターをして欲しい！！」
演技が好きだというのは知っていた。
部活は休んだことが無く
休憩時間でもいや、日常生活でも演技をしている彼女
好きな物に真剣になれる素敵な人
彼女に見つめられて火照った顔を隠しながら俺は言う
「それやったら…ええよ」
これが俺と彼女が初めて話した時の話
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