神様が2人目 ページ2
白無垢を着て
化粧を施される
赤い紅を引かれて準備は整った。
私の生贄としての準備
少し古臭いけれど
駕籠という物で山の麓まで運ばれる。
駕籠の中は狭くユラユラと揺れる
その間に思い出す。
私が生きてきた記憶を
嫌な人生だった。
救われる事の無い人生だったけれど
巫女として勤めた得で来世はもう少しマシな人生を歩みたい…なんてね
｢降りろ｣
そう命令され駕籠を降りる
｢ここから先はお前一人で行くんだ、
毒蛇とかも居るから噛まれずに山神様の元へ行くんだぞ？
うちの村にお前以外に要らない奴なんて居ないからな｣
ゲラゲラと下品に笑う男共
しかしすぐにそれも止み
早く行けと背中を強めに押される
全く…こんな綺麗な白無垢が汚れたらどうしてくれるんだ…
なんて思っても無いことを呟いてみる。
山神様は少し特殊だ
山神様の気に止まらなかった贄は血が全て抜かれた状態で村の前に転がされるらしい
凄惨な現場だったろう
その年は次から次にと村の女が贄となり
殺されて帰ってきた。
そんな中ある一人の巫女が贄となったことでその年の不作は止まり
作物がとても採れたそう
嘘のようなホントのお話
それ以来村の女性は大抵巫女にされたそうな
昔の村の書物の内容を思い出しながら山の坂道を登る
夏の夜更けと言えど
白無垢を着ているせいか蒸し暑い
さぁ山神様の前まで来た
私の命はあと何秒だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 428人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀 - 作者さん…現実は厳しいなぁ(´・ω・｀) (2022年8月10日 14時) (
レス) @page37 id: c7d9065f1d (このIDを非表示/違反報告)
りんり@野望(プロフ) - @りるさん» そして沢山コメント下さってありがとうございます。完結した作品でここまで熱烈にメッセージくれる方初めてで…ものすごく嬉しいんです…！拙い文才ではありましたがりるさんを満足出来たなら幸いです。続編も更新頑張れそうです！ありがとうございます！！ (2021年1月6日 4時) (レス) id: 311b1d7aed (このIDを非表示/違反報告)
りんり@野望(プロフ) - @りるさん» めｯｯｯちゃ誤字ごめんなさい！！！！！(大声)教えて頂いてありがてぇです！！！続編も更新カタツムリですけど許してください！！！（土下座） (2021年1月6日 4時) (レス) id: 311b1d7aed (このIDを非表示/違反報告)
@りる - すごい、すごい、ぶわって、なる、うあ、好きです…。切ないし、とても悲しい物語で、で、ぶわって…(語彙力損失) 失礼しました…。これからもこの作品を愛させていただきます…(ぶわわっ) (2021年1月6日 3時) (レス) id: 3ea9b530cb (このIDを非表示/違反報告)
@りる - 読み終わりました…(ぶわっ) (2021年1月6日 3時) (レス) id: 3ea9b530cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
