神様が1人目 ページ1
私はこの村で忌み子として育った。
理由は瞳の色が黒だったから
黒髪は普通でも黒目は普通ではない
皆赤い瞳や桃色の瞳だから
村の人からは忌避され
両親からは居ないものと扱われて
今やっている巫女の仕事も本来無いものだった。
誰もやりたがらないし神主さんが後継を探していたらしく
村の誰かが私を推薦したらしい
私は巫女にならざるを得なかった。
でもまぁ神主さんは意外と良心深い人で
私の瞳の事も触れずに居た
まぁけれどこの人も忌み嫌われてきた存在なのだと思う。
ミルクティー色の髪なんて見たこと無かったからそれに職務が終わったあとに雑面を取るのだけれど
あの人は私の前では取らないから
未だに神主さんの顔を見た事がない。
明日は見せてくれるだろうか
なんて馬鹿みたいなことを思っていた。
そんな毎日を送っていた。
筈だった。
私が人身御供役として決まった。
まぁ簡単に言うと神様へのお供え物って事。
村の皆は私がいいと満場一致だったらしい
ただ1人を覗いて
rb｢なんでや！？なんでAが行かなあかんねん！！｣
幼馴染み兼唯一の友達ロボロだ
｢決まっちゃった事だから仕方ないよ｣
私はいつもの様に言う
ロボロに胸ぐらを掴まれた
少し息が苦しい
rb｢…ｯ、なんでそんな諦めてんねん！！まだ分からんやろ！？｣
ガクガクと胸ぐらを揺すられる
｢皆が満場一致だったんだよ。私はお供え物として神様の元に行くんだよ｣
私は淡々と喋る
rb｢…ｯお前のそんな所が嫌いやねん！！｣
胸ぐらを掴んでいた手が離され
彼は踵を返して去っていった。
私は初めて喧嘩をした。
そして二度と謝れないのだと確信していた。
｢ごめん…ロボロ｣
ポツリと呟いた言葉はきっと彼には届かない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 428人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀 - 作者さん…現実は厳しいなぁ(´・ω・｀) (2022年8月10日 14時) (
レス) @page37 id: c7d9065f1d (このIDを非表示/違反報告)
りんり@野望(プロフ) - @りるさん» そして沢山コメント下さってありがとうございます。完結した作品でここまで熱烈にメッセージくれる方初めてで…ものすごく嬉しいんです…！拙い文才ではありましたがりるさんを満足出来たなら幸いです。続編も更新頑張れそうです！ありがとうございます！！ (2021年1月6日 4時) (レス) id: 311b1d7aed (このIDを非表示/違反報告)
りんり@野望(プロフ) - @りるさん» めｯｯｯちゃ誤字ごめんなさい！！！！！(大声)教えて頂いてありがてぇです！！！続編も更新カタツムリですけど許してください！！！（土下座） (2021年1月6日 4時) (レス) id: 311b1d7aed (このIDを非表示/違反報告)
@りる - すごい、すごい、ぶわって、なる、うあ、好きです…。切ないし、とても悲しい物語で、で、ぶわって…(語彙力損失) 失礼しました…。これからもこの作品を愛させていただきます…(ぶわわっ) (2021年1月6日 3時) (レス) id: 3ea9b530cb (このIDを非表示/違反報告)
@りる - 読み終わりました…(ぶわっ) (2021年1月6日 3時) (レス) id: 3ea9b530cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
