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まだ寝てるはずのオッパがいる場所にはパスコードを要する。
天才肌のオッパが集中するためにつけたセキュリティ。
一度、自分でパスコードがわからなくなって怒ってたっけ。
...可愛かったな。
とは本人に口が裂けても言えないから、思い出し笑いをしながら私と数人しか知らないパスコードを打ち込んだ。
「ユンギオッパ...？」
解除されたドアを開いて、その先に見える椅子からぐでんと垂れてる頭。
間違いなくユンギオッパだ。
「オッパ、ここで寝るのやめてって何回言った？」
YG「 ... 」
でもこのオッパ、グクと同じで眠りがとっても深い。
というか気にしないってだけか。
「オッパ。」
YG「 ...いってぇ、」
「そんな寝方してたら首痛くなるに決まってるでしょ。」
YG「 ...うるせ。」
「口答えするならデータ消しちゃうよ。」
YG「はぁ... 」
私の声にゆっくりと目を開いた。
ため息をつきたいのはこっちなのに。
だるそうに、面倒くさそうに起きてるけど、私が起こさなかったらいつまで寝てるかわからないもん。
それに徹夜ばっかりして心配なのもわかってほしいよね。
YG「あー... 完成しなかった。」
「お疲れ様。」
YG「Aはよく寝れたか？」
「うん、一度も起きることなく。」
YG「そうか。」
なのに私のことを気にかける。
ユンギオッパはそういう人で、だから一番大人だなって思う部分だったりするの。
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作者名：莉奈 | 作成日時：2019年8月5日 15時
