俺たちの秘蜜

日記7日目 ページ8

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あの日からグクは私に笑いかけてくれなくなった






どうしたらグクがまた笑顔になってくれるか考えて



結局、その時の彼氏は次の日別れた





それなのにグクは喜んでくれなくてむしろ距離は広まっていくばかり







怒ってた理由は分からないけど怒らせてしまったことは事実だから何度も謝ろうと機会は伺ってたのに



避けられてやっと気づいた







嫌われたんだって




―――…


――…

―…






なんの進展のないまま時はどんどん過ぎ



グクのことを考える時間はなくなって




私の中で弟とは形だけのものになった








-高校3年生の初夏-




そろそろ受験っていう気が張る時期





『A、この服グクの部屋のタンスに入れておいて』






「え、やだ！！」





オンマの頼みとはいえグクのこととなると別






特に私がグクの部屋に入るとなると異常なほど怒られるからなおのこと





『もー私も忙しいんだから！頼んだわよ』






幸いにもその日はまだグクは帰ってきてない






「仕方ないなぁ…」





とは言いつつグクの部屋の前に立つとその秘境の地に大丈夫なのかと不安になる





扉を開けて服をおいて戻るつもりだった


そんなことくらい3秒で出来る






だけど目につくからじっと見てしまった





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