天使と不良

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『はぁ………』









学校行きたくないなぁ……









あれから、私が学校をサボったからか、5人からLINEが来ていた。









本当は今日も休みたかったんだけどな……









でも、真司郎が来るもんね…









｢あっ、A！おはよ！｣









ダルい体を動かして教室のドアを開けると、すぐに千晃がこっちに来た。








『千晃！おはよー』





「A元気そうでよかったー！昨日学校休んでたから、心配したんだよ？｣





『ごめんね？ちょっとしんどくて……。でも、もう大丈夫だから！』





｢そっか！ならよかった！｣









.









｢あっ、A！！｣









千晃としゃべっていると、飲み物を持って教室に入ってきた宇野ちゃんがすごい勢いでこっちに走ってきた。









｢A！昨日なんで休んだの！？心配したんだよ？｣





『宇野ちゃんごめんね？ちょっとしんどくて』





｢もうっ。まあ、元気そうでよかった！｣









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あれから、私はスイッチが入ったように、みんなが知っている“私”を演じ始めた。









もう、慣れたけど。









あーあ。









いつから私、こんなんになっちゃったんだろ……









.









あ、真司郎にLINEしないと…









〔今終わったよ〕









LINEを送るとすぐに返事がきて、私も荷物を持ってさっさと教室をあとにした。









もちろん、みんなにはなにも言わずにね。









だって、5人と一緒に学校を出ることになったら、絶対ダメだもん。









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靴を履いて校門前近くに来ると、なにやら話し声が聞こえてきた。









それも、女子の。









もしかして………









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｢ねえねえ！あの人超かっこよくない？｣





｢だよね！でも、柄悪そうだから声かけれないなー｣





｢そうだねー、すごいイケメンなのに！｣









やっぱり。









真司郎だ……









すると、真司郎は私に気づいたのかこっちに近寄ってきた。









｢遅かったな｣





『ご、ごめんね』









みんなの視線が痛くて、私は足早に学校を出た。









絶対、また変な噂広がる……









あー、最悪だ…

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