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『……秀太。ちょっと…いい?』






「……おう」









あれから、まともに授業が頭に入ってくるわけもなくて、私はみんなに心配されてしまうほどにぼーっとしていたらしい。









でも、だからこそ、秀太にちゃんと聞こうと思って、放課後秀太に声をかけた。









秀太も私のただならぬ雰囲気を感じ取ったのか、いつもの笑顔は消えて真面目な顔をしていた。









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『……秀太。私に隠してること…ない?』









いつもの屋上にきてから、私は絞り出すように声を出す。









「……え?」





『朝、隼人たちが言ってたの聞いちゃったの。真司郎って……なにも悪くなかったの?』





「え?な、なに言ってんだよ……」





『秀太は……秀太は、嘘なんかついてない…よね?』









秀太の目をじっと見つめると、ふいっと目線を外された。









それはやっぱり……そういう意味…?









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「ごめん…。ごめんな……」









やっと聞こえた秀太の声は、いつもからは考えられないくらい弱々しくて、私はただ秀太を見つめることしかできなかった。









『なんで……』






「ほんとごめん……」









秀太は、私に有無を言わせないように、また優しく唇を重ねた。







いつものようなあったかさはなくて、哀しさ、苦しさしか伝わってこないキス。









不思議と長くて、時間がゆっくりと流れているようだった。









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「ごめんっ…」








でも今の私には辛すぎるキスで、気づくと秀太を突き飛ばして屋上を飛び出した。









──真司郎に、会いたい









今、こんなことを思ってしまっている私は本当に最低だ。









真司郎も秀太も傷つけた。









私は、どうしたらいいの……?









(※次からまた現在に戻ります!)

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なっちゃん - おなじなっちゃんどうしがんばりましょう。これからもおうえんしてます。 (2016年9月9日 19時) (レス) id: 27bcb3a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃん(プロフ) - 更新頑張ってください!個人的に與オチが良いです! (2016年6月25日 22時) (レス) id: 449a7d9022 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 直也くんとくっつけて欲しいです。お願いいたします。 (2016年4月14日 20時) (レス) id: 60b38fad86 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 未歩さん» ありがとうございます!そうですね!待っていてください(*´`)更新がんばります!! (2016年3月27日 16時) (レス) id: cf0de2de18 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - たかうの大好きっ子さん» ありがとうございます!この前もコメントしてくれていましたよね(*´`)更新がんばります!! (2016年3月27日 16時) (レス) id: cf0de2de18 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なっちゃん | 作成日時:2015年12月29日 12時

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