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「A!行くぞー!」
『あっ、秀太!待ってよ〜』
私は、小さい頃からの幼なじみの末吉秀太といつものように下校していた。
なぜかクラスも離れたことないし、今年ももちろん同じクラスだった。
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「A。実はさ、彼女できた」
『え、え、ほんとに!?ほんとのほんとに!?だれだれ!?』
私は秀太のことが大好きだったけれど、それは恋愛感情じゃなかったから、素直に嬉しかった。
「A、落ち着けって笑」
『落ち着いてられないよ!だって、秀太の彼女だよ?気になるじゃん!誰なの?』
「隣のクラスの後藤友香里って子。知ってる?」
『もちろん知ってるよ!だって、あの子美人って有名じゃん!え、どっちから告白したの?』
「まあ、俺から…」
『うそ!秀太やるじゃん!秀太にもついに彼女か〜。よかったね!おめでと!』
「おう!ありがと」
この時の幸せそうな秀太の顔は、今でも鮮明に覚えている。
特徴のエクボを作って、クシャッとしたどこか可愛い笑顔。
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『ねえ秀太』
「んー?」
『私も彼氏できた…』
「え、まじ?誰!?」
『同じクラスの真司郎…』
「え、真司郎ってあの真司郎!?與真司郎?」
『うんっ』
「うわ、まじか!あいつ、イケメンだからめっちゃモテてんじゃん!え、どっちから?」
『真司郎から……』
「まじかまじか!すげーなA!おめでとう!」
『ありがとう!』
この時の私は、本当に心から笑っていた。
色のついた世界を歩んでいた。
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なっちゃん - おなじなっちゃんどうしがんばりましょう。これからもおうえんしてます。 (2016年9月9日 19時) (レス) id: 27bcb3a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃん(プロフ) - 更新頑張ってください!個人的に與オチが良いです! (2016年6月25日 22時) (レス) id: 449a7d9022 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 直也くんとくっつけて欲しいです。お願いいたします。 (2016年4月14日 20時) (レス) id: 60b38fad86 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 未歩さん» ありがとうございます!そうですね!待っていてください(*´`)更新がんばります!! (2016年3月27日 16時) (レス) id: cf0de2de18 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - たかうの大好きっ子さん» ありがとうございます!この前もコメントしてくれていましたよね(*´`)更新がんばります!! (2016年3月27日 16時) (レス) id: cf0de2de18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっちゃん | 作成日時:2015年12月29日 12時