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『あ、ほんとだ。私、そろそろ帰るね』
「1人で帰れる?」
『うん!宇野ちゃん、心配しすぎだよ笑』
「だってAかわいいから、もしものこととかあったら……」
「なんかあったら、明日俺らに言って!俺らでそいつのとこに乗り込んで、殴りに行くから」
なんか、みんなが言ったら冗談に聞こえない…
ほんとに乗り込みにいきそう……
みんな不良だしね。
「道わかる?」
『あはは、わかるよ笑』
未だに心配した声をかけてくる宇野ちゃんに、優しく微笑みかけると、宇野ちゃんも少し安心した顔になった。
「途中でわかんなくなったら、またこっちに戻ってきてね?」
もう……
心配しすぎだって…
いい加減うっとうしい…
『もう宇野ちゃん、大丈夫だよ笑 じゃあ私、そろそろ帰るね。バイバイ』
「またね!」
みんなの声を背に、倉庫から出た。
.
『ふぅ……』
大きく息を吸って深呼吸。
乱れた心を整える。
『はぁ………』
なんか、にっしーといたら私が私じゃなくなるみたいで怖い…
こんな気持ち、いつぶりだろう。
嬉しいことも何一つなかったけれど、その代わり、悲しい、辛い、焦り、恐怖、なにもかもなかった。
そんな生活に慣れてるなんて、私異常なのかな……
いや、異常だね。
.
ていうか、道どうしよう。
なんとなくしかわかんないし。
倉庫には絶対戻らないけどね。
まあ、家にも帰りたくないし、ブラブラしとこう。
そんな結論にたどり着いた私は、当てもなく歩き始めたのだった。
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なっちゃん - おなじなっちゃんどうしがんばりましょう。これからもおうえんしてます。 (2016年9月9日 19時) (レス) id: 27bcb3a5e1 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃん(プロフ) - 更新頑張ってください!個人的に與オチが良いです! (2016年6月25日 22時) (レス) id: 449a7d9022 (このIDを非表示/違反報告)
えり(プロフ) - 直也くんとくっつけて欲しいです。お願いいたします。 (2016年4月14日 20時) (レス) id: 60b38fad86 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - 未歩さん» ありがとうございます!そうですね!待っていてください(*´`)更新がんばります!! (2016年3月27日 16時) (レス) id: cf0de2de18 (このIDを非表示/違反報告)
なっちゃん(プロフ) - たかうの大好きっ子さん» ありがとうございます!この前もコメントしてくれていましたよね(*´`)更新がんばります!! (2016年3月27日 16時) (レス) id: cf0de2de18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なっちゃん | 作成日時:2015年12月29日 12時