ep47 「穴を塞ぐ手段」 ページ4
「注もおおおおおおおおおおおおく！！」
「『！？』」
頭痛が少し落ち着いたと思えば突然、どこからかその声が聞こえた。
『……壁の上か……？』
ここからでは見えないので、人混みに混ざり壁の上を見る。
「あれって……ピクシス司令じゃ……？」
ドット・ピクシス司令……
確かトロスト区を含む南側領土を束ねる最高責任者……
かつ、人類の最重要区防衛の全権を託された人物だったか……
「これより！トロスト区奪還作戦について説明する！」
ついにトロスト区奪還作戦か……
恐らく、壁を塞ぐ以上またもや“犠牲”が多く出るだろう。
どの道巨人との戦闘は避けられないだろう。
「この作戦の成功目標は、破壊された扉の穴を塞ぐことである！」
「え……塞ぐって……」
「どうやって……？」
当然、今穴を塞ぐ技術なんて無い。
………ふと、司令の隣に居る人物に目を向けた。
『………あれは、エレンか？』
そうか……何となく察せた。
恐らくエレンなら穴を塞げるだろう。
「穴を塞ぐ手段じゃが、まず彼から紹介しよう！訓練兵所属エレン・イェーガーだ！」
「え！？エレン！？」
『やっぱりエレンだったか………』
「彼は我々が極秘に研究してきた巨人化生体実験の成功者である！
彼は巨人の体を精製し、意のままに操ることが可能である！」
「……んん！？なあ……今司令が何言ってんのか分かんなかったが……
それはオレがバカだからじゃねぇよな！？なあ！？ギルア！？」
『ちょっと黙ってろ……馬鹿』
「巨人と化した彼は前門付近にある例の大岩を持ち上げ、破壊された扉まで運び穴を塞ぐ！」
あの奇行種巨人……エレンが操っていたのなら、大岩を持ち運べることも不可能ではない。
巨人を次々と殺していったのも、エレンの意思なのだろう。
何故エレンがうなじから出てきて、かつ操れるのかは謎だが……
「諸君らの任務は彼が岩を運ぶまでの間、彼を他の巨人から守る事である！」
……エレンがスムーズに大岩を運んで穴を塞げば、すぐに終わる作戦だ。
呑気にしていれば、今も巨人が入り続けて居るのに成功確率は絶望的になる。
それに加えウォール・ローゼが突破される確率が高くなる。
だが、人を恐怖を原動力にして進むには、限界というものがある。
誰しもが恐怖に立ち向かえるわけでは無い＿＿＿＿
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ゆうぺぺ - とても面白いし好きです！夢主の設定すごく好きですｯｯ！体調に気おつけながら更新頑張ってくださいｯｯｯｯ！！ (2020年12月10日 20時) (
レス) id: cad7fa7d96 (このIDを非表示/違反報告)
mikё(プロフ) - 名前をトリガーにしていたらep50が面白いことになりました (2019年7月7日 16時) (レス) id: 325129a848 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 地味に続いてる感じ？ (2018年12月9日 21時) (レス) id: 21ac21fda6 (このIDを非表示/違反報告)
すま(プロフ) - コロンさん» 返事が遅くなりました、コメントありがとうございます！不定期更新ですが温かい目で見て頂ければ幸いです。 (2017年10月14日 22時) (レス) id: 9f09c1f5da (このIDを非表示/違反報告)
コロン - 面白いです。更新頑張ってください。 (2017年9月13日 0時) (レス) id: ce8d4fe5fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すま | 作成日時：2017年5月28日 20時
