【進撃の巨人】孤独の果てには何がある？season２ 【男主】

ep62 「従う」 ページ21

「…何だそりゃ、死なねぇよ」

「なら自分に従ったらいいんじゃないの？アルミン、フレイ、あんたらはどうなの？」

アニはまっすぐ視線を向けたままだった。

『え…まあ…死にたくはないけど…』

「そうしなきゃいけない理由が理解できたら…死ななきゃいけない時もあると思うよ…嫌だけどさ」

そりゃあ理由も無く死ねなんて言われても死にたくないし、死ねない。

でも僕は、アニの質問の意味が良く分からなかった。

「そう……決めたんだ…」

「……うん」

アニはいつもクールで一人でいるときが多いから、同期の人達も…僕もよく分からない人。

なんか…一人だけ別世界にいる感じかな…アニって

「…あんた弱いくせに根性あるからね」

「あ……ありがと」

「マジかよ…アルミンお前まで」

コニーの頭には疑問符がたくさん浮かんでた。

僕も頭の上は疑問符だらけ

「アニってさ…実は…結構優しいね」

「……は？」

「だって僕らに調査兵団に入ってほしくないみたいだし、憲兵団に入るのも何か理由があるんじゃないの？」

「……いいや、私はただ……自分が助かりたいだけだよ」

『……！』

アニは表情を変えずに、ただ一言そういった。




*



ギルアside

「結局無許可で立体機動装置を使った兵士は見つからなかったようだ」

『…一体誰がやったんでしょうかね』

「さぁな…しかし今は今後の新兵勧誘式の方が心配だ」

「果たして調査兵団に入団する酔狂な新兵がどれほどいるのか…」

「なあギルア、エレン、お前らの同期にウチを志願する奴はいるのか？」

「…いますよ」

『………』

「…いえ…いましたが…」

『今はどうか…分かりません』

あの時までは…本物の巨人を見るまではそうだったかもしれない。

だが、本物の巨人を見た後だと考えは変わるはずだ。

あの無数に湧く恐怖の軍団を目の前で見たのだから。

…フレイは、あいつは…どうするんだろうな…

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