SECRET MIND 5【SEVENTEEN】

分けられる痛み、分けられない痛み_SW ページ23

｢…あ、スウォンオッパ｣



SW｢よう。気分は悪くないか？｣



最愛の妹が入院してしばらく。


なかなか来れなくて、ようやく来れた。



SW｢遅くなってごめん。なかなか来れなくて｣




｢そんないいのに…忙しいってオッパから聞いた｣




SW｢俺も聞いた。荷物全部実家に戻したって｣




…そう言って、俺はAが大切にしていた
物を渡した。




｢…なんでスウォンオッパが…｣




SW｢ユニから。というか、ジウナから。｣





SW｢…やめるの？｣



こんなこと、今のAに聞くのは良くないと思った。SEVENTEENとは面会拒絶にしている。



Aが、そう決めたから本人たちは聞きたくても聞けない。テレビの向こうで笑う彼らはAの証を没収されて何故だと鳴いていた。




それがきっと、伝わっているから。




だからそんな苦しそうな顔するんだろ？A。





誰かが考える数億倍もAの痛みは大きく


冷たく、分けても分けても分けきれない



分けることなんて、できない痛みだ。






｢…私は、わかる。｣







｢私には、わかる。｣






｢もう、限界だよ。オッパ｣






そう皮肉に笑う彼女が




不謹慎だってわかってるけどなんか綺麗で




風に飛ばされる砂みたいで、






俺あの時どうすればいいのか、






わかんなくて








あの時とった行動って、








俺正解だった？

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