海と風みたいな君 (ページ45)

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SHION side

「汐恩これこっち入れるからね」

鶴「おん、A、これも入れて」

「汐恩本当になんもしてないやん笑」

…何も聞いてこない。

ただ俺が落ち着くように宥めて

何もなかったように、引いていく。

必要以上に自分から干渉しないのは、Aの

良いところだけど、俺にはそれが辛い

また俺は、Aと離れ離れになるのだろうか

そんなん、絶対嫌や。

鶴「なぁ、また俺ら離れ離れにならんよな」

鶴「俺のそばにおってくれるよな」

「だから痛いってー笑」

強く抱きしめすぎたらしいけど

それくらい俺は好きで離したくなくて

不安でたまらない。

「んー、私はいるって言ったやん。」

「でもなー、汐恩彼女おるもんなぁ笑」

鶴「それはだから、違うって」

「そんな怒らんでよ！…でも、、」

「もし、やらな行かんことがあるならしっかりしや？」

「大丈夫、ちゃんと近くで支えるよ」

「汐恩がそれを望むなら。」

Aから、返されないから、本当に

たまらなくなる。

もっと…もっと…

あいつとは、何も始まってないのに

あいつは、Aのこと睨んでたな…

早いうちになんとかしなきゃ。

また、Aがいなくなる。