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公園のブランコまでの数m
Aのでは思ったよりも小さくて、
熱くて、かけがえなくて、
手を離すのが名残惜しくて、
どうすればいいか分からないけど
これは今は離さなきゃって思って離して
2人でブランコに乗った
俯く君を見て
やっぱり好きだと思った。
奨「あのさ、A」
「…ん?」
奨「言いたいことがあって、忙しいのにごめん。」
「ううん。…優のこと?」
奨「…あれは、」
「よかったじゃん!優と奨、お似合いだし」
奨「違う。」
奨「俺が好きなのは、Aなんだよ…」
気づいたら、Aの前のブランコにいて
Aにキスしてた。
「…しょ、」
奨「最初見た時、奇跡だと思った。」
奨「ずっと、忘れられずにいた佐倉Aが現れて、あの頃のまま、さらに大人になったAを見る度、好きだと思った。」
奨「好き。」
「しょうくん…」
鶴「A」
奨「!?」ガバッ
「…し、汐恩…」
?「Aさん、お久しぶりです。」
「お祖母様…!?」
奨「お祖母様…?」
「汐恩のお祖母様で…お父さんの会社の会長さんなの」
鶴祖母「やっと、汐恩とAさんが2人になってくれるって汐恩から聞いてお祝いしようと思って」ニコッ
「それは…」
鶴「ばあちゃん、ちょっと3人で話あるから、先車乗ってて。」
俺を完全に除外した空間を出していたあの人
汐恩…A…
一体どんな世界で生きている…???
鶴「奨くん、奨くんには優がいてるやん」
鶴「ちゃーんと告白されたんやろ?Aが書いた手紙を、優が書いたものだって勘違いして、」
奨「なんそれ…どうゆうこと、」
「なんで汐恩、それしって」
鶴「Aは知らなくていいよ、たまたま知っただけだし。」
鶴「奨くんにAはやれない。Aはもうすぐ俺をすきになるし、奨くんにいいこと教えときます。」
鶴「…」ボソッ
奨「…それどうゆう意味だよ」
鶴「そのままっす。じゃ、」
「ちょっと、汐恩!?」グイッ
気づけば1人取り残された俺は
汐恩の言葉の意味が分からなかった。
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作者名:かきのたね。 | 作成日時:2020年4月5日 1時