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奨｢…あれ、ともは？｣
河｢あーなんか海散歩してくるって〜｣ｶﾁｬｶﾁｬ
鶴｢俺も…純喜に…あぁぁぁー！！！｣ｶﾁｬｶﾁｬ
優｢あんたら、良くもダラダラと部屋でゲーム…｣
本｢まぁ、夕方だしご飯だし。｣
奨｢Aは？｣
鶴｢買い物。荷物持ちしようとしたのに純喜が｣
河｢まーまー親睦のためにスマブラ大会しないと！｣
河(…ともにAちゃんと話すから汐恩捕まえろって言われたなんてバレたらやばいな〜^^)
本｢まぁ、あの二人なら大丈夫だし、BBQの準備もうすぐするから。｣
河｢ええーー！まだAちゃん帰ってきてないからいいじゃないっすか！！｣
本｢はあ…あのな、帰ってくる時に準備できてないと可哀想だろ。そのゲーム後2戦ね。｣
…Aが居ないのは寂しいな。
偶然、目の前に現れて
“與那城くん！”
“おおきに與那城くん”
“…奨くん？”
“奨くん！”
気づいたら好きだなぁって。
奨｢…｣
優｢…奨？奨！｣
奨｢あ、お、なに？｣
優｢なにぼーっとしてんの？笑｣
奨｢いや…大丈夫かなーって｣
優｢…Aが？｣
奨｢うん。俺が気づいてれば一緒に行きたかったんだけど。あ、とももだよ？！｣
優｢優しいね、奨は。｣
奨｢？…優、元気ない？どうした？｣
優｢え？笑笑 いや、でーーじ元気よ｣
奨｢そっか、じゃあいいんだけど…｣
優｢ちょっと、トイレ行ってくる｣
奨｢うん、いってらっしゃい｣
太陽の色も変わってきて
部屋の大きな窓から見える海に光っている。
“私が汐恩好きな頃も、今も、汐恩は私にはそうゆう想いはないよ、今は私もないし。”
気づいていないだけ。
もし、汐恩の想いに気づいて意識してしまったら
事は早く進んでゆく、そして、俺は置いていかれる
あまり時間が無いのかもしれない。
あの大きくて、緩やかな海のように
なんて
無理なのかもしれない。
考える度、自分の思いは余裕をなくし
先走ってしまいそうで怖かった。
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作者名：かきのたね。
| 作成日時：2020年4月5日 1時
